【当事者の声】難病・パーキンソン病とともに。旅行を目標にリハビリに励む日々|谷口絹江さん

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

今回は、愛知県豊田市にあるデイサービスP-BASE寿店さんに伺い、リハビリに励まれている谷口絹枝さんにお話を伺いました。

本記事では、谷口さんの現在のリハビリの目標や実際のリハビリについてご紹介します。

※ リハビリデイサービス「P-BASE寿店」の記事はこちら

谷口絹枝さんの歩み

谷口絹枝さん(70歳代)
10年程前にパーキンソン病を発症し、生活期のリハビリテーションに特化したデイサービス「P-BASE寿店」への通所を開始。P-BASEの旅行サービス「トラベルwithじぇぷと」を利用しながら、旅行を目標にリハビリに励んできた。現在は、自宅で一人暮らしをしながら、週2回デイサービス、週4回訪問リハビリ(訪問看護ステーションP-BASE)を利用している。日常生活の移動は主に歩行器を使用しているが、リハビリ時などは介助歩行や伝い歩きの練習を行う。現在も旅行を目標に、日々リハビリに取り組んでいる。

実際のリハビリ

かわむー
かわむー

谷口さんは、現在、週に2回リハビリデイサービス「P-BASE寿店」に通われているそうですが、実際にどのようなリハビリに取り組まれているのでしょうか?


谷口さん
谷口さん

デイサービスでは、固くなった身体の筋肉をほぐすようなマッサージをしたり、手足の体操を行ったりします。

自宅にも週に4回リハビリの先生が来てくださり、一緒に足の運動をしたり、家の中や周りを歩いたりする練習をしています。


旅行という目標を掲げて

かわむー
かわむー

谷口さんが、現在リハビリの目標としていることは何ですか?


谷口さん
谷口さん

旅行に行くことですね。

P-BASEには、旅行に連れて行ってくれるサービス(トラベルwithじぇぷと)があるのですが、今までそのサービスを利用して、合計40回以上は旅行に行ったのではないかと思います。

「パーキンソン病で身体が動きにくくなる前に」と思い、とにかくいろんな場所に出かけました。

じぇぷとで旅行に行くと、旅行先で撮った写真をアルバムにしてもらえるので嬉しいです。立って歩いているところや、旅行先で活動している姿などを撮ってもらえるのが良いなと思っています。

この夏は南知多の海に行ったので、秋には豊田の山の方に行ってみたいです。以前よりもだいぶ行く回数は減っていますが、これからも体調をみながらいろんなところに行きたいと考えています。

以前、じぇぷとで旅行に行った時のことを新聞記者の方が記事にしてくれたことがありました。良い思い出になりました。(2023年6月2日 中日新聞


かわむー
かわむー

旅行に行くという素敵な目標ができることで、日々のリハビリにも精が出ますね。

P-BASEに通うようになって10年程経過するかと思いますが、通い続けることで、谷口さんの中で変化したことなどはありましたか?


谷口さん
谷口さん

P-BASEに通うようになり、これまでよりも人の痛みが分かるようになりました。

P-BASEには、さまざまな背景で通ってきている方がいらっしゃいます。

私自身、パーキンソン病という病気になって初めてデイサービスに通うようになりましたが、その人の置かれている環境や気持ちなど、これまでより広い視野を持ってものごとを考えられるようになりました。

そのあたりが、大きな変化かなと思います。

ひとり時間の過ごし方

かわむー
かわむー

今、ご自宅で困っていることや生活する中で大変なことなどはありますか?


谷口さん
谷口さん

サポートをしてもらいながら生活しているので、そこまで困ることはないのですが、やはり目が覚めた時に一人というのは、寂しいなと思います。

私は、一人の寂しさを紛らわすために、家の片付けなど何か作業に没頭するようにしています。

訪問看護で来てくれた方が、私の片付けの工夫などを見て「これいいですね!私も真似したいです」なんて言ってくれるので、嬉しくなっちゃって。次はどんな工夫をしようかなと考えながら活動しています。


かわむー
かわむー

素晴らしいですね。難しいことにはサポートしてもらいながらも「できることは自分でする」「役割をもつ」というのが大切なのだとお話を伺いながら感じました。

デイサービスに通うとたくさん人がいて寂しくないんだろうなと思いましたが、谷口さんがP-BASEに通う楽しみは、どういったところにありますか?


谷口さん
谷口さん

ここは「我が家」にいるように安心して過ごせる、とても居心地の良い場所です。訪問に来てくれるスタッフも、このデイサービスのスタッフも、みなさん本当にいい人ばかりです。あたたかく迎えてくださるので、今日も会いたいなと思い、通っています。

また、私の家での生活を想定しながらいろいろとアドバイスをくださるので、とても助かっています。

メッセージ

かわむー
かわむー

最後に、リハビリを始めた頃のご自身へメッセージがあればお願いします。


谷口さん
谷口さん

そうですね、もし10年前の自分に声がかけられるとしたら、

諦めずにとにかく前を向いて歩んでほしい。旅行もたくさんして、人生を楽しもう!

と伝えたいですね。

それが一番、大切なことだと思っています。


かわむー
かわむー

谷口さん、素敵なメッセージをありがとうございます。

病気の影響で思うようにいかないこともあるかもしれませんが、常に前を向いて歩み続ける姿勢からとても力強さを感じました。

これからもたくさんの思い出の場所や新たな場所に出かけて、楽しい時間を過ごしてください。リハノワは、前向きにリハビリに励まれる谷口さんをずっと応援しております。

本日は、貴重なお声をお聞かせいただきありがとうございました。


かわむー
かわむー

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撮影:ひろし


以上、今回は愛知県豊田市にあるデイサービスP-BASE寿店にてリハビリに励まれている谷口絹枝さんにお話を伺いました。

一人でも多くの方に、谷口さんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。


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