看多機ホームみなりっこ | 広島県尾道市

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

本日は、広島県尾道市にある「看多機ホームみなりっこ」さんをご紹介します。

2020年3月にオープンした看多機ホームみなりっこは、尾道を拠点に介護福祉事業を展開する株式会社ゆずさんが運営する看護小規模多機能型居宅介護事業所です。

一つ一つの空間が利用者さんの「心地よい居場所」となるように、質の高いケアなどのソフト面のみならず、空間づくりなどハード面にも力を入れられています。

本記事では、実際に空間づくりに携わられた感情環境デザイナーで作業療法士の杉本さんに施設内をご案内いただいたので、実際の写真とともに施設のこだわりポイントをご紹介します。

看多機ホームみなりっこ

株式会社ゆずさんが運営する「看多機ホームみなりっこ」は、広島県尾道市の三成地区にある看護小規模多機能型居宅介護事業所です。

看護小規模多機能型居宅介護とは、医療依存度の高い人や退院直後で状態が不安定な人、在宅での看取り支援など、住み慣れた自宅での療養を支える介護保険サービスです。主治医との連携のもと、医療処置も含めた4つのサービス「訪問看護」「訪問介護」「通い」「泊まり」を、顔なじみのスタッフから24時間365日受けることができます。

また、看多機ホームみなりっこではリハビリスタッフによる個別リハビリや、洗濯や食事の準備などの生活リハビリも行われています。ケアマネージャー(介護支援専門員)も在籍していることから、利用者のニーズに合わせてそれぞれのサービスを柔軟に組み合わせて提供しています。

看多機ホームみなりっこ外観

大切にする想い

看多機ホームみなりっこでは「いつまでも、どこまでもフリースタイル」をモットーに、利用者さんが長年継続してきた「あたりまえの日常」や今後やりたい「夢」を実現できるように多職種で連携しながら支援しています。

利用者さん一人ひとりが「ここに来て良かった、楽しかった」と感じてもらえるように、また、スタッフ自身が「自分が入りたい施設」と思えるように、日頃からコミュニケーションをとりながら丁寧に関わっています。

「その人らしさ」や「いつまでも人の役に立ちたい」という想いを日々の暮らしの中で引き出し、一人ひとりに伴走しています。

空間のこだわり

かわむー
かわむー

感情環境デザイナーの杉本さんに施設をご案内いただきました。

空間づくりにおけるこだわりポイントを教えていただいたので、その一部をご紹介します。


全ての窓から緑が見える
施設内の全ての窓から緑が見えるように設計されていました。心に豊かさと安心感を届ける緑の力を活かしています。

リビング
廊下から庭を眺めることができます。読書や書き物ができる机と椅子が廊下に設置されているのも素敵です。
高い場所にある窓からも、緑が見えるようになっています。
中庭の植物には、実際に触れることもできます。室内にいながら自然を近くに感じられることに魅力を感じました。
中庭に差し込む光から「安らぎ」や「希望」を感じます。


無垢を使用
木材には心にも体にも優しい無垢を使用しています。温かさや居心地の良さを体感できます。


光のデザイン
自然の光で明るくなるように、高い場所にある小窓から柔らかい日差しが入るように設計されていました。日の移ろいが感じられるように配慮されています。施設内にはとにかくたくさん窓があるのが印象的です。換気もよく、空気のデザインにもこだわられています。


手すり
手すりの代わりに棚やカウンターやソファが設置され、伝い歩きのヒントを得られるようデザインされていました。写真左にある壁面収納棚も、伝い歩きしやすいようにあえて天板を少しはみ出させています。


家具選び
家具は用途に合わせた様々な種類のものが設置されています。自分にあった「心地よい居場所」を見つけることができます。色んな姿勢になれることも大切にしています。


心を整えるトイレ
プライベートな空間も大切にしています。天井は高く、小窓からは木漏れ日が差し込みます。

日中、電気をつけていない状態でもかなり明るかったです。
小窓から差し込む光と植物の影がたまらなく素敵です。


地域交流スペース
スタッフがセレクトした本や小物が並べられ、まるでお洒落なカフェにいるような雰囲気です。不安で寝付けない利用者さんがここにくることで、穏やかな夜が過ごせるような癒しの空間にもなっています。

薬を飲むのが苦手な方も、バーのカウンターでお酒を飲んでいるような雰囲気で飲むことができます。


休憩ポイントを多数設置
3〜5m間隔に椅子が設置してあり、体力が無い方も部屋の外に出やすいようにデザインされていました。

居室の前にある大きなソファ。これがあることで、交流の機会が生まれやすくなります。ここに座って足上げなどリハビリを行ったりもしています。

ソファの下は引き出しになっており医療品が収納されています。


居室
ショートステイなので、気分転換になるようホテルのような雰囲気の部屋もいくつかあります。卵型のかわいらしい照明や小窓、絵画により、部屋全体が明るく優しい雰囲気になっています。他にも、虹の影が生まれる部屋、窓を開けたくなる部屋などがあります。

調光できる照明も空間を演出します
虹の影が生まれる部屋
窓を開けたくなる部屋


かわむー
かわむー

木漏れ日や緑、木のぬくもりから、自然の温かさを存分に体感することができました。

施設の利用者さんのみならず、働くスタッフの方にとっても居心地のよい豊かな空間になっているのだと感じました。

実際に、地域交流スペースはお洒落なカフェのような雰囲気なので、「働くモチベーションも上がりますよ。以前よりオシャレに気を使うようになりました。」とスタッフの方からコメントもいただきました。

空間のもつ力がそこにいる全ての人やケアに与える影響、そしてケア領域の空間づくりにおける今後の発展や可能性にとてもワクワクしました。

取材に協力いただいた代表の川原さん、感情環境デザイナー杉本さん、スタッフ・利用者の皆さま、本日はありがとうございました。

これからも、看多機ホームみなりっこの益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。


施設概要

 運営 
株式会社ゆず
代表 川原奨二さん

 開設
2020年3月

事業内容
看護小規模多機能型居宅介護

 経営理念
いつまでも、どこまでも、FREE STYLE

■ 所在地
〒722-0215 
広島県尾道市美ノ郷町三成1572-2

■ 定員
登録定員29名、通い18名/日、宿泊7名/日

■ 営業日
年中無休

■ 問い合わせ
TEL:0848-29-9885
FAX:0848-29-9886

■ 関連情報・SNS
ゆずHP
尾道のおばあちゃんとわたくしホテルHP
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かわむー
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写真提供:ひろし(カメラマン/理学療法士)

一部、杉本さんよりご提供:撮影=宮畑周平(瀬戸内編集デザイン研究所)

***

以上、本日は広島県尾道市にある「看多機ホームみなりっこ」さんを紹介させていただきました。


一人でも多くの方に、看多機ホームみなりっこの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。


この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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