尾道のおばあちゃんとわたくしホテル | 広島県尾道市

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

本日は、広島県尾道市に2022年6月にオープンした「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」をご紹介します。

尾道のおばあちゃんとわたくしホテルは、尾道を拠点に介護福祉事業を展開する株式会社ゆずさんが運営する3部屋だけの小さなホテルです。路地を挟んだ向かい側には、尾道のおじいちゃんやおばあちゃんが集う素敵な介護施設があります。

実際に宿泊をさせていただき、テーマである「わたしがわたくしになる、0.25倍速のスロー・ラグジュアリー」を体感してきたので、写真も交えながらその魅力をお伝えしていきたいと思います。

施設コンセプト

尾道の観光エリアからは少し離れた三成(みなり)地区に、2022年6月「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」がオープンしました。ここは、子どもから高齢者まで多世代が交流する尾道の「暮らしのエリア」です。

路地を挟んで向かいには「ゆずっこホームみなり」という小規模多機能居宅介護施設があり、尾道のおじいちゃんおばあちゃんが集っています。

ホテルは「わたしがわたくしになる、0.25倍速のスロー・ラグジュアリー」をテーマにした、どんな方でも安心して過ごせるユニバーサルなやさしさ仕立て

「介護のある暮らしはまだ先」という方も体感できるスロー・ラグジュアリーな居住空間が全3部屋あり、最大8名が宿泊可能です。「わたくし」だけの物語を紡いでほしいとの想いから、お部屋の名前は「されど」「もしも」「まるで」という3つの接続詞・副詞が用いられています。

また、路地やホテル内には尾道市因島出身のコピーライター村上美香さんの紡いだ素敵な言葉があらゆるところに散りばめられています。

誕生秘話

かわむー
かわむー

尾道のおばあちゃんとわたくしホテルができるまでのストーリーを、代表の川原奨二さんに伺いました。



川原奨二(かわはら・しょうじ)さん
株式会社ゆず代表取締役 / 介護福祉士
1977年広島県尾道市向島出身。介護福祉士の養成校を卒業後、介護現場での経験を積み2014年に起業。グループホームやデイサービス、看護多機能型居宅介護など、認知症ケアに特化した高齢者介護サービスを中心に、現在は9事業所を運営。施設づくりで大切にしていることは「自分が居たい場所をデザインすること」。「いつまでも、どこまでも、フリースタイル」をモットーにすべてのひとが人生の最期の瞬間まで、「自分らしく」いられる社会環境づくりを目指している。


川原さん
川原さん

介護施設を運営して8年が経ちましたが、私は以前から閉鎖的な介護業界に課題を感じていました。

介護施設をもっと社会に開けた居心地の良い場所にしていくためには、例えば、終末期の方が家族と一緒に最期の時を過ごせたり、全国から尾道を訪れた方が宿泊できたり、外国人や学生が気軽に集うことができたりするごちゃまぜの場所が必要だと考えました。

そんな思いの丈を、まずはコミュニティデザイナーの内海慎一さんにぶつけました。そして、感情環境デザイナーの杉本聡恵さんやコピーライターの村上美香さん、建築家のハンクラデザインさん福間優子さん、デザイナーの上田昇辰さんを含めたデザイナーチームが結成。みんなで色々と試行錯誤していくなかで「介護施設と併設したラグジュアリーな宿泊施設を作ろう!」と、本プロジェクトが発足しました。

尾道のおばあちゃんとわたくしホテルでは、「わたしがわたくしになる、0.25倍速のスロー・ラグジュアリー」をコンセプトに、小さいけれど充実した空間を丁寧につくることにこだわっています。


かわむー
かわむー

ラグジュアリー=心の豊かさ」を大切にしたコンセプト、とっても素敵です!

路地を挟んで介護施設が併設されているのもとても面白いなと思います。窓から路地を眺めた時に、ちょうどおばあちゃんが手をふって下さりほっこりしました。

お互いがあるからこそ完成するその景色に、とても感動しました。



川原さん
川原さん

私はこれまで、介護に関わるなかで本当に様々な身体や心の状態の方に出逢ってきました。利用者さんやそのご家族、闘病生活の長い方、車椅子の旅を楽しみたい方など。私は、「どんな方にも、人生最期の瞬間まで幸せでいてほしい」と願っています。

このホテルでは、ちょっとしたお手伝いが必要になった時も、隣の介護施設にスタッフが常時いるので安心です。「ケア環境が整ったホテル」という拠点があれば、人生の選択肢も広がるのではないでしょうか。

私たちは、介護施設やホテル経営の事業を通して、高齢になっても誰もが社会から切り離されることなく、多世代が支え合える循環社会をつくりたいと考えています。



ルームツアー

かわむー
かわむー

感情環境デザイナーの杉本さんに施設内をご案内いただきました。ホテルのこだわりポイントを、順にご紹介していきます。

感情環境デザイナーの杉本さん(右)

■ 全体マップHPより引用)
同敷地内にホテルと介護施設が併設されています。①小規模多機能居宅介護施設 ②尾道のおばあちゃんとわたくしホテル ③ホテル受付 ④駐車場 ⑤小さな裏庭 ⑥焚き火テラス

■ 外観
路地を進むと左手にホテル、右手に介護施設(ゆずっこホームみなり)があります。

■ 路地
路地には、四季のお花や樹木のわきに「問いかけるコトバ」が点在しています。おじいちゃんおばあちゃんたちの記憶の中からいろんな思い出を呼び覚ます仕掛けになっているそうです。

焚き火テラス
焚き火やBBQが楽しめるようになっています。

玄関
玄関を入ると、ホテルのコンセプトでもあるキャッチコピーがお出迎え。一気に、時の流れが「0.25倍速」に変化します。(※ 「0.25倍速」とは、いつもの1/4ぐらいにゆるめたスピードのこと)

■ リビング
玄関を入って右手に進むと、共用空間のリビングがあります。高い天井や星空が見えるように切り取られた大きな窓から非日常が表現され、落ち着いて話せる仕掛けが施されています。また、色んな椅子が置かれており、自分にあった居場所を見つけることができます。

■ 48種の言葉の処方箋
リビングの窓際にはコピーライター村上さんの「コトバの処方箋」コーナーがあります。古い活版印刷の棚の中に、48種の言葉の処方箋が入っています。また、窓辺の机では手紙を書くことも可能。お庭のポストに投函していただくと、スタッフの方が郵便屋さんに届けてくれます。

わたく詩
コピーライター村上さんがふるさとを想って綴った「わたく詩」が、ホテル内ガラス窓のいたるところに隠れています。

ダイニング
大きな照明から放たれるやさしい光が部屋を満たしています。中央にある大きな木製テーブルは、とある工場の作業台でした。チェアは、高齢者や障害者も座りやすいように座り心地を重視して選ばれました。キッチンや調理器具、食器類は自由に使用可能です。

■ こだわりの食器
リハノワのパートナー企業でもあるケアのデザインストア「nenlin」さんこだわりの食器が取り入れられており、実際に使用いただけます。

こだわりの3つの居室

かわむー
かわむー

続いて、3つの居室をご案内いただきました。設計時のこだわりポイントをご紹介します。

居室紹介で使用させていただく写真は、以下の方々にご協力いただきました。ありがとうございました。
撮影:足袋井竜也氏(足袋井写真事務所)提供:株式会社ゆず


居室①:されど、わたくし
小さな庭付きの洋室。1~2名が宿泊できます。ご夫婦での旅や親との旅、長期療養を望まれている方におすすめです。流線形の美しいテンピュール製のリクライニングベッドに包まれて眠るしあわせを体感することができます。

居室②:もしも、わたくし
クイーンベッドと大きな窓のある洋室。1~2名が宿泊できます。人生の主人公となって、ifの世界を楽しむ友だち同士やカップル、お子さま連れにおすすめです。大きな窓辺にはロングベンチがあり、外を眺めながら過ごすことができます。

居室③:まるで、わたくし
畳の薫りがひろがる和空間から、向かいの介護施設がよく見える眺めの良い和室。1~4名が宿泊できます。ベッドが苦手な方や、大家族、グループの旅におすすめです。お部屋にはユニットバスと身障者対応のトイレが完備されています。

■ 居室のこだわり:洗面台
座ったままでも使いやすいように、流し台は少しだけ前に出ているのが特徴です。手洗い用ポンプも使いやすいユニバーサルなものを選ばれていました。

居室のこだわり:シャワー
シャワーは通常のものと上からのものと2種類あります。シャワー中に朝陽を浴びれるように、壁は一部ガラス張り。また、シャワーチェアが必要な方は借りることができるそうです。

居室のこだわり:カーテン
2重構造の美しいカーテン。車椅子の人もまるごと入れるように大きなつくりとなっています。

居室のこだわり:家具
時を重ねるアンティーク家具からは優しさが溢れ出ています。

居室のこだわり:パジャマ
パジャマは肌触りのよいデニム生地を使用。ダグはホテルのオリジナルで、路地を挟んで向かいにある介護施設のおじいちゃんおばあちゃんが手作業でつけてくれています。


かわむー
かわむー

優しさと豊かさに溢れた空間、モノ、景色すべてを五感をフル活用して体感しました。もうすっかり、尾道のおばあちゃんとわたくしホテルの虜です。

実際に居室②「もしも、わたくし」に宿泊させていただきましたが、ふかふかのベッドで熟睡し、朝は日差しを浴びながらシャワーができてとても気持ちよかったです。

また、大きな窓辺からは近所の住民が使う裏路地が見えました。人の温かさが溢れる素敵な風景に、安心感と癒やしを感じる時間となりました。定期的に訪れたい、本当に素敵なホテルです。

取材に協力いただいた代表の川原さん、コミュニティデザイナー内海さん、感情環境デザイナー杉本さん、nenlin簾藤さん、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。

施設概要/予約

■ 運営:
株式会社ゆず

■ 予約・お問い合わせ
宿泊予約やホテルへのお問い合わせはコチラから。

電話:0848-48-3877(営業時間 9:00〜18:00)

 住所
〒722-0215
広島県尾道市美ノ郷町三成1113

■ アクセス
車でお越しの方
山陽自動車道「尾道インターチェンジ」より約3分
※無料駐車場 3台あり

公共交通機関でお越しの方
・新幹線JR新尾道駅よりタクシーで約6分
・JR尾道駅よりタクシーで約12分

公式HP/関連情報
公式HP
クラウドファンディング

photo


かわむー
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<関連記事情報>

・代表・川原さんのインタビュー記事はこちら
・感情環境デザイナー・杉本さんの記事はこちら
・小多機ゆずっこホームみなりの記事はこちら
・看多機ホームみなりっこの記事はこちら
・ケアのデザインストアnenlinの記事はこちら


写真提供:ひろし(カメラマン/理学療法士)


ぜひ合わせてご覧ください。




以上、本日は広島県尾道市に2022年6月にオープンした「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」を紹介させていただきました。


一人でも多くの方に、尾道のおばあちゃんとわたくしホテルの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。


この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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