みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!
今回は、熊本県熊本市にある「武蔵ヶ丘病院 リハビリテーション部」さんを取材しました。武蔵ヶ丘病院さんは、急性期から回復期、在宅まで幅広く医療・介護サービスを提供している地域の中核病院です。
本記事では、実際のリハビリの様子や取材を通して感じた魅力的なポイントを紹介します。
武蔵ヶ丘病院とは
熊本県熊本市にある医療法人田中会 武蔵ヶ丘病院は、救急やリハビリテーション、在宅医療に力を入れる地域の中核病院です。病床数は145床(回復期リハビリテーション病棟60床、一般病棟45床、地域包括ケア病棟40床)で、診療科目は総合診療科、循環器科、呼吸器科、消化器内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、神経内科、心療内科です。
リハビリテーション部門は入院、外来、通所の3部門に分かれています。リハビリ専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が合わせて約100名在籍し、充実した人員体制で他職種と連携しながらチームでリハビリテーションを提供しています。
リハビリテーション部
入院リハビリ
入院リハビリ部門では、急性期病棟、回復病棟、地域包括ケア病棟に入院している患者さんを対象にリハビリテーションを実施しています。疾患の割合は運動器疾患が45%、脳血管疾患が40%、廃用症候群が15%です。理学療法士20名、作業療法士10名、言語聴覚士3名がそれぞれチームを結成し、診療を行います。
急性期病棟では、入院後早期よりベッドサイドでのリハビリを実施します。回復期病棟では、在宅復帰を目指して自宅環境を考慮したリハビリを積極的に実施します。医師、看護師、管理栄養士、医療相談員などの専門チームと連携しながら在宅復帰をサポートします。
病院内には2階訓練室(655.3m²)、3階訓練室(80m²)、野外訓練フロア(270m²)の3つのリハビリエリアがあります。最も広い2階の訓練室には、理学療法、作業療法、言語聴覚療法それぞれエリアごとに十分なスペースが確保されています。最新の治療方法もたくさん導入されており、自分にあったリハビリを探すことができます。
外来リハビリ
外来リハビリ部門では、主に整形外科疾患、脳血管疾患、脊髄損傷の患者さんを対象にリハビリテーションを実施しています。スタッフは理学療法士が3名在籍しています。1日に約20名の患者さんが通院し、それぞれ40分〜1時間程度のリハビリを行います。
通所リハビリ
2006年に開設された通所リハビリ(デイケア)部門では、在宅で生活する要介護認定者を対象にリハビリテーションを実施しています。利用者さんは1日に50名程度通所可能で、集団体操や個別リハビリ、レクリエーションや入浴などを行います。スタッフは介護職員、看護師(4名)、理学療法士(5名)、作業療法士(1名)が在籍し、1日あたり約20名の充実した体制で運営しています。
施設の特長
取材をする中で発見した、武蔵ヶ丘病院リハビリテーション部さんの魅力的なポイントを紹介します。
臨床支援員の配置
リハビリテーションの質向上を目的に、入院リハビリ部門には「臨床支援員」が1名配置されています。臨床支援員は、現場スタッフの困りごとや悩みごとに対してアドバイスを行ったり、より良いリハビリテーションを提供するために一緒に評価・診療したりすることで伴走支援を行います。
セラピストの国内留学制度
人材育成を目的とした半年間の国内留学制度が導入されています。留学先には、藤田医科大学病院(愛知県)、ロボケアセンター(茨城県)、脊髄損傷者専門トレーニングスタジオJ-Workout大阪スタジオ(大阪府)などがあります。臨床支援員の田宮さんは、国内留学制度を活用して藤田医科大学病院で研修を行われました。留学中のお話は、田宮さんのインタビュー記事内(こちら)で紹介しています。
最新の治療方法の導入
施設内にはたくさんのリハビリ機器・装置が導入され、最新の治療方法が実践されていました。一部を写真付きで紹介します。
<実際に導入されている機器・装置等>
・ウェルウォーク WW-1000
・三次元動作解析装置 KinemaTracer
・medi VR KAGURA
・ドライビングシュミレーター
・CoCoroe
・半側空間無視評価ツール@Attention
・コグニバイク
・同期・非同期式低床型 デュアルトレッドミル
・レッドコード
・ニューアシスト
・各種電気刺激装置
・InBody S10
・Trotto
・磁気刺激装置 Pathleader
・オムロン 活動量計 HJA-750C
・AYUMIEYE
リハビリドクター3名在籍
武蔵ヶ丘病院には、リハビリテーション科専門医の資格を有した医師が3名在籍しています。医師とセラピストは密な連携を図り、患者さんに質の高いリハビリテーションが提供できるように取り組まれていました。
武蔵ヶ丘臨床研究センター
科学的かつ適正な医療と介護の提供を目指し、武蔵ヶ丘病院内には「武蔵ヶ丘臨床研究センター(Musashigaoka Clinical Research Center:MCRC)」が設置されています。リハビリテーション医療をはじめとしたさまざまな研究関連事業が行われています。
施設を案内していただいた中で、セラピストの人材育成と最新の治療方法の導入に力を入れることで、患者さんに質の高いリハビリテーションを提供していることが良く分かりました。また、セラピストが臨床と研究を結ぶために専念できる環境「臨床研究センター」があるのもとても魅力的です。
リハ医の田中先生や理学療法士の藤井さん、田宮さんをはじめとしたスタッフの皆さんが熱意をもって臨床現場に向き合う姿や、活気あるリハビリ室の雰囲気がとても印象的でした。私が新人セラピストだったら、こういった環境で経験を積みたいと思いました。
これからますます活気づく武蔵ヶ丘病院のリハビリテーション部さんを、リハノワは心から応援しています。
本日はありがとうございました。
施設概要
■ 病院名
医療法人田中会 武蔵ヶ丘病院
理事長 田中英一さん
病院長 水流添 周さん
■ 設立
昭和52年10月
■ 開所
2012年9月
■ 理念
医業を通じて人に、社会に、貢献する。
■ 診療科
総合診療科、循環器科、呼吸器科、消化器内科、外科、整形外科、リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、神経内科、心療内科(予約制)
【専門外来】 物忘れ外来、禁煙外来、嚥下外来、運転外来、骨粗しょう症外来
■ 所在地
〒861-8003
熊本県熊本市北区楠7丁目15-1
■ 問い合わせ
TEL:096-339-1161
FAX:096-339-4717
■ 病床数
一般病床 145床 (回復期リハビリテーション病棟:60床 / 一般病棟:45床 / 地域包括ケア病棟:40床)
■ リハビリテーションに関する事項
・運動器リハビリテーション(Ⅰ)
・脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション(Ⅰ)
・心大血管疾患リハビリテーション(Ⅰ)
・がん患者リハビリテーション
・集団コミュニケーション療法料
・外来リハビリテーション診療料
■ 関連情報
・HP
・リハ部門求人サイト
・YouTube
■ 関連施設
・看護小規模多機能ホーム むさし
・ささえりあ武蔵塚
・介護老人保健施設 おおつかの郷
・大津陣内メディケアセンター
・くまもと令和クリニック
<関連記事>
・リハビリ科医師・田中慎一郎先生
・理学療法士・藤井廉さん
・理学療法士・田宮史章さん
・頸髄損傷後のリハビリに通う高橋尚子さん
ぜひ合わせて御覧ください。
撮影:松原亮太
以上、本日は熊本県熊本市にある「武蔵ヶ丘病院リハビリテーション部」さんを紹介しました。
一人でも多くの方に武蔵ヶ丘病院リハビリテーション部さんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!
かわむーでした。
この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
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