園芸療法士が活躍する「役割のある」デイサービス!Roles晴耕雨読舎南平台|大阪府高槻市

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

本日は、大阪府高槻市にある「Roles(ロールズ)晴耕雨読舎南平台」さんをご紹介します。

NPO法人たかつきが運営するRoles晴耕雨読舎南平台は、園芸療法士である石神裕美子さんが舎長をつとめる「役割のある」デイサービスです。

本記事では、Roles晴耕雨読舎南平台の魅力や利用者さんの活動の様子、また、舎長・石神さんのコメントをご紹介します。

(同市内にある「デイサービスセンター晴耕雨読舎」紹介記事)

Roles晴耕雨読舎南平台

Roles晴耕雨読舎南平台は、大阪府高槻市南平台の住宅街にある園芸療法士のいるデイサービスです。

通所介護施設として質の高い介護サービスを提供するとともに、園芸療法を取り入れながら「役割=Role」をキーワードに様々な活動を実施しています。

畑のあるデイサービス「デイサービスセンター晴耕雨読舎」の利用者さんは約6割が男性ですが、役割のあるデイサービス「Roles晴耕雨読舎南平台」の利用者さんには女性が多いのが特徴です。お庭のお花や野菜を育てるなどの農園芸に加え、社会貢献活動や創作活動、ヨガや健康和太鼓などの活動を実施しています。

利用される方ひとりひとりの「やりたいことの実現」をスタッフが一緒に考えながら自立をサポートします。

園芸療法とは
「花と緑で人を癒す」療法のことで、草花や野菜などの園芸植物や、身の回りにある自然とのかかわりを通して、心の健康、体の健康、社会生活における健康の回復を図ります。医療や福祉分野をはじめ、多様な領域で支援を必要とする人たち(療法的かかわりを要する人々)の幸福を、園芸を通して支援する活動です。

日本園芸療法学会HPより一部抜粋

活動の様子

Roles晴耕雨読舎では、以下のような流れで1日を過ごすことができます。

9:30 送迎車到着
10:00~11:00 健康チェック・本日の予定づくり・体操
11:00~12:00 午前の活動 / 入浴(希望者のみ)
12:00~13:00 昼食・休憩
14:00~15:15 午後の活動 /入浴(希望者のみ)
15:30~16:45 おやつ・バイタルチェック・振り返り
16:45 送迎車出発

取材時の午後に行われていた活動の様子をご紹介します。

活動は主に、①室内での創作活動(この日はしずくクラフト/あじさいクラフト)②健康和太鼓 ③庭での活動(この日は花名札)からご自身で好きなものを選んで行います
しずくクラフト/あじさいクラフトを創作中
皆さん一生懸命取り組まれています
完成した作品は丁寧に展示されていました
しずくクラフト、とってもかわいいです!
テラスでは椅子体操中。緑豊かなお庭を見ながらする体操は、とっても気持ちよさそうです
図鑑を片手に絵を描いておられました 
何ができるのか楽しみです
お花や野菜のお世話をしておられる利用者さんもいました
2階では健康和太鼓の活動中
健康和太鼓の先生もスタッフさんです
構えの姿勢が素晴らしい!
皆さんとっても真剣に取り組んでおられました


Rolesのこだわりポイント

かわむー
かわむー

舎長の石神さんに施設内を案内いただきながらこだわりポイントを教えていただいたので、その一部をご紹介します。


園芸療法士監修のお庭
2名の園芸療法士さんが手がけられた素敵なお庭には、たくさんのお花やハーブ、野菜が植えられています。室内からそのまま庭に出られるようにテラスの範囲をどんどんと広げているそうです。道路からひょこっと覗いただけて、「ここに通いたい!」と思わずにはいられない非常にこだわり抜かれた魅力的な空間作りがなされています。

緑豊かなお庭
お庭の見取り図


活動日記
晴耕雨読舎では「活動日記」を取り入れています。利用者さんには毎回来た時にどんな活動をしたか日記を書いて頂き、職員の方が撮影した写真とともにご本人にお返しします。デイサービスの様子が文字と写真で伝わることで、本人はもちろんご家族さまにも大変喜ばれているそうです。


社会貢献活動
デイサービスでの活動が「少しでも社会の役に立つように」という願いから、絵手紙やはがき、お花をつかった創作物などを、全国各地の病院や介護福祉施設へ送っています。

2021年の11月には、香川県善通寺市にある四国こどもとおとなの医療センターにクリスマスのリースをお届けしました。「何ヶ月も入院している子どもたちや病院に来るのが辛い人に、ほんの少し楽しみな時間を届けたい」という想いでRolesの利用者さんが制作したプレゼント。受け取った患者さんは、「御守として大事にします」と笑顔をみせてくれました。

Rolesの利用者さんも「自分たちが誰かの役にたっていると実感できることが嬉しい」と、笑顔でコメントされています。(プレゼント制作から病院に届くまでの密着取材動画はこちら

(写真:公式YouTubeより引用)
(写真:公式YouTubeより引用)


コミュニケーションの配慮
職員間のコミュニケーションは、1人に1つずつ支給されたインカムでおこないます。利用者さんに豊かさを感じながら心地よく過ごして頂くため、職員間のやり取りにも配慮されているそうです。


かわむー
かわむー

畑のある「デイサービスセンター晴耕雨読舎」とはまた一味違った魅力の詰まった設計や運営をされていました。

農園芸活動を通して自然に触れられるのはもちろん、素敵なお庭を眺めているだけでも豊かさを感じます。住宅街にある民家を活用し「園芸療法×介護事業」を実践されているため、これから園芸療法を取り入れた活動をしようと考えられている方にとっては、参考にしやすいモデルなのではないでしょうか。

通われている利用者さんはもちろん、働くスタッフの方々が本当にイキイキとしているのがとても印象的でした。Roles晴耕雨読舎、素晴らしいデイサービスです。


舎長・石神裕美子さんの声

■ 石神裕美子さん
園芸療法士 / 介護福祉士

2001年からNPO法人たかつきにて園芸療法を取り入れた子どもから高齢者までの様々な活動を実践。その傍ら、精神科デイケアや社会福祉法人で園芸療法を取り入れて活動する。高齢者の「Meaningful lifeの探求」をミッションに、誰もが人生の最後まで豊かに行きていける社会を目指す。


石神さん
石神さん

私たちは、法人のミッションでもある「Meaningful lifeの探求」を軸に、目の前の利用者さんひとりひとりが人生の最後まで有意義で豊かな時間を過ごすことのできる社会の実現を目指し活動しています。

デイサービスの名前にもある「Role」とは「役割」という意味です。

以前、利用者さんが「自分たちは、介護が必要になったとしてもまだまだ良くなりたいし、まだまだ社会の役に立ちたい。みんな、諦めていない」と言われた言葉がとても胸にささり、これをなんとか形あるものにしたいと思ったところからRoles晴耕雨読舎の運営が始まりました。

ここに通って来られる方には、どんなささいなことでも「誰かの役に立っている」と実感してもらえるように、様々な工夫をしています。

ここでの作業や活動を通して得た自信を、家や地域での生活や暮らしに繋げてもらいたいです。

毎日スタッフや利用者さんとともに植物や自然の営みを感じながら、楽しく一緒に喜べることが何よりのやりがいになっています。


かわむー
かわむー

Roles晴耕雨読舎の施設内には、人の使命感やワクワク感に訴える「ついつい動きたくなる仕掛け」が自然な形でたくさん散りばめられていました。

人は「誰かの役に立っている」と思えることで強くなれる、という考え方に大変共感を覚えました。

全国各地の病院や施設と交流を図り、目の前の方だけではなく全国にいる多くの方の笑顔もつくっているのが素敵だなと感じました。スタッフの方々の行動力に脱帽です。

石神さんは、ご自身のInstagramでもデイサービスの様子をこまめに発信されています。今回の取材が実現するきっかけとなったのも、石神さんのInstagramを日頃から見させていただいていたことにありました。

実際に園芸療法を取り入れられた施設内や利用者さんの様子を見させて頂き、私の想像を超える素晴らしい取り組みが現場で繰り広げられていることに大変感動しました。

全ての人の心を豊かにしてくれる園芸療法が、さらなる可能性を広げながら日本全国に広がっていくことを願います。

取材に丁寧に対応いただいた石神さん、スタッフの皆さま、ご利用されていた皆さま、本当にありがとうございました。

これからもRoles晴耕雨読舎南平台さんのさらなるご活躍を心から応援しております。



施設概要

 運営 
NPO法人たかつき
代表理事 石神洋一さん

 開設
2017年6月

経営理念
全従業員の物心両面の幸福を実現する
人と自然が生きる力を応援し、人・心・生命を大切にする


■ 所在地
〒569-1042 
大阪府高槻市南平台4丁目17-7

開所日
月曜日~金曜日(祝日開所)※年末年始休みあり

サービス提供時間
午前9時30分~午後4時45分

■ 利用対象者
高槻市内在住、要支援1~2または要介護1~5の認定を受けている方

定員
16名

送迎
無料(送迎地域については要相談)

■ 問い合わせ
TEL:072-693-3322
Mail:information@npo-takatsuki.org
お問い合わせフォーム

■ 関連情報・SNS
HP
Facebook
Instagram
YouTube

photo


かわむー
かわむー

<関連記事>

・代表で園芸療法士の「石神洋一さん」のインタビュー記事はこちら

・畑のある「デイサービスセンター晴耕雨読舎」の紹介記事はこちら


ぜひ合わせてご覧ください。



写真提供:くらしフォトグラファー・しんたろう


以上、本日は大阪府高槻市にある「Roles晴耕雨読舎南平台」さんを紹介させていただきました。


一人でも多くの方に、Roles晴耕雨読舎さんと舎長・石神さんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。




この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。


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