地域で愛された縫製工場を再生!食と環境を大切にした「暮らしのデイサービスねっこ」 |広島県福山市

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

今回は、広島県福山市にある「暮らしのデイサービスねっこ」さんを取材しました。

ねっこさんは、併設した田畑での自然栽培、身体によい食事、どんな方でも過ごしやすい環境デザインに力をいれた地域密着型のデイサービスです。

本記事では、施設での活動の様子やこだわりの食事、環境デザインの魅力について紹介します。

暮らしのデイサービスねっこ

繊維産業のまちで知られる広島県福山市新市町にある「暮らしのデイサービスねっこ」は、理学療法士の石本貴徳さんが代表を勤める地域密着型のデイサービスです。石本さんのお祖父様が経営していた縫製工場をリノベーションして、2022年10月にオープンしました。

広島県福山市の東部エリア(新市町、芦田町、駅家町、御幸町、加茂町、神辺町、山野町)を中心に、介護が必要な方(おもに要支援、要介護1~2)が通っています。リハビリ専門職である理学療法士が在籍し、一人ひとりの状態に合わせたリハビリテーションを提供しています。

利用者、スタッフ、ねっこに関わるすべての方が「豊かな人生をおくれるように」をモットーに、自然栽培の野菜を使った身体によい食事や、どんな方でも過ごしやすい環境デザインを通して、ひとの豊かさを追究しています。

代表の石本さん(右)。デイサービスに隣接する家で生まれ育ち、2022年より地域が抱える高齢化の課題に向き合うべく介護事業を展開。
施設名の「ねっこ」には、「見えない所でつながっている根っこのように、人と人とのつながりも施設を軸に広がってほしい」という思いが込められている。

活動内容

かわむー
かわむー

ねっこさんで取り組まれているさまざまな活動の一部を紹介します。

農作業(自然栽培)

施設のまわりには、いくつかの田畑があります。その田畑をつかって、天候や時期に合わせて活動できそうな利用者さんとともに農作業を行います。作業できない利用者さんも、傍に座ってその様子を見守られることもあります。

農作物はすべて自然栽培で、稲、大根、じゃがいも、夏野菜など、季節ごとにさまざまな野菜を育てています。施設前の畑では、玉ねぎと稲の二毛作を行っています。田植えには、子どもから高齢者(90歳)まで約30人が参加します。

施設前の畑。取材に伺った2月末は玉ねぎが植えられていた。

運動

マシーンを使った自主トレーニングや、屋外でのウォーキングを実施します。

マシーントレーニング

大分県の介護予防事業で推奨されている油圧式マシンが3台導入されている。(足踏み、足の底背屈、段差昇降)
上肢滑車運動マシン(プーリー)は石本さんお手製。広背筋など背中の筋肉がストレッチされ、頸部や肩関節の関節可動域の維持・拡大の効果が期待される。


ウォーキング

施設の裏にある河川敷など、施設のまわり(1周250m)をスタッフの付き添いのもと歩きます。なかには1日に1km以上歩く方もいらっしゃいます。

料理

ねっこの田畑で採れた自然栽培の野菜や、近所の方や利用者さんからもらった野菜を使って昼食を作ります。指揮をとるのは管理栄養士さん。いりこの粉砕や、まぜる、切るなど、その方にあった作業を利用者さんにお願いします。

この日のメニューはちらし寿司。酢飯を混ぜてもらっています。
座位でも立位でも作業しやすいカウンターで作業をする利用者さん。
お皿拭きも利用者さんが担当されています。

1日の流れ

午前:調理、運動、農作業など
午後:誕生日の色紙や季節の飾りなどの制作活動、運動、農作業など

農作業のある日は、できそうな方が外に出て作業を行います。

利用者さん一人ひとりが、それぞれに自由で楽しい時間を過ごしていました。

施設の特長

かわむー
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取材をする中で感じた、ねっこさんの魅力的なポイントを紹介します。

環境デザイン

施設の周りに敷きつめられた竹チップ
竹チップとは、竹を厚さ10cmほどに細かく粉砕したもので、雑草が生えるのを防ぐ効果があります。コンクリートと違って柔らかく熱も持たないため、環境や身体に良いのが特徴です。


看板はあえて出さない
暮らしのデイサービスねっこは「民家と施設のちょうど間のような存在」「知る人ぞ知る」そんな場所を目指しています。主張しすぎず、人の日常に溶け込むように、あえて看板は出していません。


外と内の中間地点「土間」
外に行く前も、施設に入る前も「一息おける」場所は大切です。土足であり水場もあるため、野菜を洗ったり漬物をつけたり作業もできます。ストーブもあり暖かく、居心地がいいため、常に何名かがこの空間で腰を掛けて過ごしていました。


薪ストーブ
土間にある薪ストーブはとてもインパクトがあり、ねっこを象徴するシンボルとなっています。「風の魔術師になれ」ということで、あたたかい空気をかき混ぜるための扇風機が、いたるところに設置されています。一冬で使用する薪の量は約4トン。チェーンソーでの裁断や薪割りも自分たちで行うそうです。


カウンター
薪ストーブと同じく象徴的なのが、喫茶店やバーを想起させるカウンターです。高さは70cmに設定してあり、座っても立っても作業しやすい高さとなっています。スタッフと利用者さんが同じ目線でコミュニケーションを図ることができ、さまざまな過ごし方ができる場所となっていました。


それぞれのエリアの居心地の良さを実現
施設は大きな一室となっています。調理・作業エリア、運動エリア、ゆったりできるエリアなどに分かれていますが、壁やドアでの仕切りはありません。各エリアの雰囲気作りには、音楽やアロマが取り入れられています。運動エリアでは元気になるような音楽が、それ以外のエリアでは自律神経を調整するヒーリングミュージック(周波数を整える音楽)が流れています。また、運動エリア以外ではリラックス効果のあるアロマが取り入れられています。壁の色は、調和、リラックスなど場所に合わせて設定されています。

調理・作業エリア
運動エリア
抗菌や抗ウイルス効果、自律神経を調節する効果が期待される空気サプリ機械


トイレ
両サイドと前方に手すりやバーが設置された車椅子対応トイレが2つ、立ち小便器が1つあります。

食事

食事はとにかく身体に良いものを提供しようと、あらゆるコストがかけられています。地元の醤油、おいしい塩、化学調味料はできる限り不使用、小麦粉は米粉に置き換え、おかしもできる限り手作りするなど、こだわりがたくさんあります。ねっこの畑で採れた自然栽培の野菜も最高に美味しく、利用者さんから大人気です。

施設概要

 運営 
株式会社パンパカパン
代表取締役 石本貴徳さん

 開所
2022年10月

 営業日
月曜日~土曜日・祝日  8:30~17:00
※ 8月15日、12月30日から1月3日は休み

■ 利用人数
1日10名程度

■ 利用対象:
要介護1~5の方または特定疾病が原因で介護を必要とする方

エリア:
広島県福山市新市町、芦田町、駅家町、御幸町、加茂町、神辺町、山野町

■ 所在地
〒729-3105 
広島県福山市新市町下安井116

■ 問い合わせ
電話:0847-51-4451

代表・石本さんのインタビュー記事はこちら


利用者Kさんのインタビュー記事はこちら


かわむー
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ねっこ代表・石本貴徳さん
ねっこ利用者・Kさん

ぜひ合わせて御覧ください。


撮影:山本夏希


以上、今回は広島県福山市にある暮らしのデイサービスねっこさんをご紹介しました。

ひとりでも多くの方にねっこさんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。

この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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