みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!
今回は、千葉県鴨川市にある亀田メディカルセンターさんのリハビリテーション部門を取材しました。
亀田メディカルセンターでは、予防から急性期・回復期・生活期まで、切れ目のないリハビリテーション医療の提供に力を注いでいます。また、セラピストの教育にも注力しており、私も新卒から4年間お世話になったご縁があります。
本記事では、亀田のリハビリテーション部門の取り組みや、部長・リハビリ科医のメッセージなどを、巣立って8年後だからこそ見える私の視点も交えながらご紹介します。
亀田メディカルセンター
亀田メディカルセンターは、千葉県鴨川市にある亀田総合病院を中心に展開される医療サービス施設の総称です。1948年の創立以来、亀田メディカルセンターでは「質の高い医療の提供」に加え、臨床・看護教育にも力を注ぎ、南房総の「最後の砦」として地域医療を支え続けています。
中核を担う総合病院には、35の診療科目と917の病床(特殊病床含む)が備えられ、クリニックやリハビリテーション病院等との密な連携により、急性期から回復期、在宅まで幅広く対応しています。
2009年には、日本で初めて国際的な医療機能評価「Joint Commission International(JCI)」の認証を取得し、国内外から多くの患者さんが訪れ、信頼の輪を広げています。
リハビリテーション部門
リハビリテーション部門では、「予防から急性期、回復期、生活期まで、シームレスなリハビリテーション医療の提供」を目指し、その体制づくりに取り組んでいます。また、臨床研究にも注力し、リハビリテーションの質の向上に努めています。
2024年現在、理学療法士200名、作業療法士27名、言語聴覚士22名、トレーナー5名、歯科衛生士3名、医療事務12名、リハビリ助手4名の総勢273名が所属し、10施設に配属されています。各施設のスタッフは連携を図りながら、一人ひとりの患者さんに寄り添ったリハビリテーションを提供しています。
また、「SMART(スマート) & Tough(タフ)」と「Diversity(ダイバーシティ) & Inclusion(インクルージョン)」をテーマに掲げ、質の高いリハビリテーションを提供するための教育にも力を入れています。(詳しくは、記事下部の「部長の声」で紹介します)
リハビリスタッフが在籍する施設
・千葉県鴨川市:亀田総合病院、亀田クリニック、亀田リハビリテーション病院、亀田スポーツ医科学センター、亀田浜荻クリニック、社会福祉法人太陽会介護老人保健施設たいよう・Sun Daycare
・千葉県館山市:社会福祉法人太陽会安房地域医療センター、亀田ファミリークリニック館山
・東京都中央区:亀田京橋スポーツ医科学センター
・神奈川県厚木市:亀田森の里病院
リハビリテーション部門の変遷
1984年:亀田総合病院リハビリテーション室 新設
1995年:亀田クリニックリハビリテーション室 開設
2004年:亀田リハビリテーション病院リハビリテーション室 開設
2006年:亀田ファミリークリニック館山リハビリテーション室 開設
2006年:亀田健康増進センター開設(2009年に亀田スポーツ医科学センターに名称変更)
2021年:亀田京橋スポーツ医科学センター 開設
部長の声
リハビリテーション事業管理部の部長で、理学療法士である村永信吾さんにお話を伺いました。
リハビリテーション部門の40年の歩みや、大切にしている想い、そしてリハビリ当事者の方へ向けたメッセージをご紹介します。
◆村永 信吾(むらなが・しんご)さん
医療法人鉄蕉会医療管理本部リハビリテーション事業管理部 部長 / 理学療法士
鹿児島大学教育学部を卒業後、国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院に進学し理学療法士免許を取得。1987年に亀田総合病院入職、2004年にリハビリテーション事業管理部の部長に就任。「予防から急性期、回復期、生活期まで、シームレスなリハビリテーション医療の提供」をテーマに掲げ、リハビリテーション事業部のマネジメントや教育に力を注いでいる。また、ロコモティブシンドロームに関する研究を多数発表し、日本整形外科学会が推奨し全国各地で使用されている「ロコモ度テスト」の開発に関与。
亀田リハの歩み
村永さんが理学療法士を目指されたきっかけや、亀田総合病院に入職された当時のエピソード、そしてリハビリテーション部門のこれまでの歩みについて、お聞かせいただけますでしょうか。
私はもともと体育の教員を目指し、鹿児島大学教育学部で学んでいました。しかし、学生時代に母がくも膜下出血を患ったことをきかっけに、リハビリテーションに興味を持ち、理学療法士を志すようになりました。大学卒業後、東京・清瀬の理学療法士養成校で学び、免許を取得。そして1987年、亀田総合病院に入職しました。
入職当時、リハビリテーション室は新設3年目で、スタッフは10名ほど。病床数700に対し、十分なリハビリテーションを提供するにはまだ課題も多い状況でした。亀田では、リハビリテーション室が開設される前からリハビリ助手の方々が活動していましたが、私の入職と同時に室長に着任した渡辺京子さんの指導のもと、国家資格を持つ専門職による本格的な体制づくりが始まりました。
1992年には、「疾病予防」の分野にも関わるようになりました。幕張の関連ホテル内に新設された「メディカルクラブ」に出向し、人間ドッグやスポーツジムなど、会員向けの健康サポートを担当しました。そこには会社経営者の方が多く通っていました。まるで「社長さんたちの保健室」のような場所だったように思います。人間ドッグの結果をもとにざっくばらんに話をしながら、「悪くなってからだと遅いですよ」とお伝えする機会も多く、予防の重要性を強く実感しました。
その頃、病院の隣に新しく建設されるクリニック棟(亀田クリニック)のリハビリテーション室の設計も任され、「生活期のリハビリテーション医療だけでなく、予防や健康増進を取り入れた施設にしたい」というビジョンを描きました。そこでは「既存の保険内のサービスだけではなく、保険外のサービスも視野に入れる必要がある」と構想していました。ちょうど医療法42条施設が制度化されたことも追い風となり、2000年頃からメディカルフィットネス施設としての準備を行い、2006年に42条施設として亀田健康増進センター(現亀田スポーツ医科学センター)の運営がスタートしました。
さらに、2000年には介護保険制度がスタート。同時に、回復期リハビリテーション病院の設立計画も進められ、2005年には亀田リハビリテーション病院が開設されました。これにより、亀田グループ全体のリハビリ体制がより一層充実することになります。
社会の変化を感じ取り、行動する
2004年に村永さんがリハビリテーション事業管理部の部長に就任される前後で、本当に多くの変化があったのですね。いま話題になっている健康経営や保険外リハビリの取り組みも、すでに90年代から進めていらっしゃったとは驚きです。 リハビリテーションの可能性をどんどんと広げてこられたのがよく分かりました。
理学療法士として約40年、リハビリ業界の最前線を走り続けてこられた村永さんに、ぜひお伺いしたいことがあります。村永さんにとって「リハビリテーション」とは何か、提供するうえで大切にしているのはどのような点でしょうか。また、数百人ものセラピストの教育やマネジメントに携わってこられた中で、伝え続けてきたことについてもお話いただければ幸いです。
私は、リハビリテーションとは「人を元気にするために応援し続けること」だと考えています。それは、単発的な「点」ではなく、全体を見据えた「システム」で捉えることが重要です。
リハビリテーションは、病気になる前の元気な時から人生の最期まで途切れることなく、すべてがつながっていなければなりません。急性期、回復期、生活期で分断するのではなく、脳・心臓・筋肉といった身体の一部だけに注目するのでもなく、心も含めた全体を見渡す視点が求められます。
これまで、私たちは医療としてのリハビリテーションに加え、疾病・介護予防、健康増進、健康経営といった保健領域にも力を注いできました。そこには、リハビリテーションを保健領域にも広げることで、自分で健康を守ることができる環境を整えたいという強い思いがあります。そうすることで、本当に医療が必要な人にしっかり支援を届けることもできます。
産後のリハビリテーションをはじめ、診療報酬がまだ追いついていない領域もありますが、重要なのは今の社会の変化を感じ取り、行動に移すことです。社会には未解決の問題や新しいニーズがたくさんあります。私はこれらを「社会システムの一部」として捉え、全体を見渡す視点を持つことを重視しています。
亀田のリハビリテーション部門は、新化と深化を追求し、多くの課題に向き合い、進化をつづけることを大切にしています。
Local and Global
教育においては「両立性」を重視し、亀田のリハビリテーション部門では「SMART & Tough」と「Diversity & Inclusion」という2つのテーマを掲げています。
「SMART & Tough」は、「SMART」を「S」「M」「ART」に分解し、Science(科学)とART(感性)をManagement(マネジメント)する力を育むとともに、専門職として持続的に学び続ける「Toughさ」を備えた人材の育成を目指すものです。
「Diversity & Inclusion」は、多様な個性を組織の力に変換できる力をもった人材を育成することを意味しています。
さらに、「Local and Global」という考え方も大切にしています。これは、地元や地域を意味する「Local」と、地球規模や世界規模を意味する「Global」を組み合わせたものです。
私たちは認識の世界で生きており、自分の視野は非常に限定的です。そのため、常にいろんな人と対話をして、その視野を広げていくことが重要だと考えています。意思決定の場面では限定的な視点も必要ですが、広げていく思考の柔軟性が同時に求められます。
鴨川という地方から、世界に向けた情報発信基地としての役割も果たしていきたいと考えています。
私たちの使命
私が亀田に入職した10年前と変わらぬ情熱を持ち続けている村永さんのお話に、大変感動しました。そのエネルギーの源は一体どこにあるのか、とても気になります。
私の原動力は、若いみんなからもらうエネルギーです。それは時に、反発心から生まれるものかもしれません。「まだまだ負けてられないぞ!」という思いが、自分を奮い立たせる力に変わっています。
亀田を卒業していくスタッフもいますが、離れた後も「亀田ならどうするだろう」「村永だったらどう考えるだろう」という問いが、どこか心の目印になってくれたら嬉しいです。ここで共に切磋琢磨した仲間たちが、新たな地でさらに成長し、プロフェッショナルとして活躍している姿を見ると、本当に喜びを感じます。
自分がここで果たしてきた役割が、そんな形で生き続けるなら、それがひとつの価値だと思います。これからも、恥ずかしくない自分で居続けて、亀田の価値をみんなに届けていきたいです。
素晴らしいリーダーのもとで理学療法士としてスタートを切れたこと、そして亀田で教育を受けられたことを心から誇りに思います。私自身、亀田を巣立って8年が経ちますが、その間、何度も亀田で学んだことに救われてきました。どんな場面でも真摯に患者さんに向き合い、新しい組織でもリーダーシップを発揮できたのは、村永さんをはじめ、素晴らしいセラピストたちの背中を見てきたからです。
最後に、リハビリに励む当事者の方へ向けて、ぜひメッセージをお願いできますでしょうか。
リハビリに取り組むみなさんへ伝えたいのは、「できるだけ早く、どのようなことでも相談してほしい」ということです。医療者として、そしてひとりの人として、私たちはみなさんの「応援団」でありたいと思っています。人生を支えるサポーターとして、早くから寄り添い、力になりたいのです。
リハビリは、ただ「元に戻す」ためのものではありません。私たちは、病気や障害を抱えたその先の人生をどう築いていくかを一緒に考えるプロセスも大切にしています。
ひとりで悩んでいる人がいれば、一緒に悩み、考えます。残りの人生をどう生きるか、寄り添い続けるのが私たちの役割です。だから、ひとりで抱え込まず、私たちと早くつながってほしい。きっと、多様な形で支援することができると思います。
小さな子どもからお年寄りまで、誰もがその人なりの人生を生きています。私たちの仕事は、その一歩一歩を支える応援団であること。それを胸に、いつでもそばにいます。
村永さん、心温まる素敵なメッセージをありがとうございました。リハビリスタッフは、みなさんの「応援団」として、未来を一緒に築いていくのだという言葉が心に響きました。きっと、リハビリに励まれている方々にも届いたことと思います。
貴重なお話を伺えて嬉しかったです。ありがとうございました。
リハビリ科医の声
リハビリテーション科主任部長の宮越医師と医長の小澤医師に、亀田のリハビリテーションの特徴や、提供する上で大切にしていることについてお話を伺いました。
◆宮越 浩一(みやこし・こういち)さん
亀田総合病院リハビリテーション科主任部長 / 亀田リハビリテーション病院顧問兼務 / 日本リハビリテーション医学会 代議員、専門医、指導責任者
岡山大学医学部卒業。岡山労災病院で臨床研修医として勤務した後、公立雲南総合病院、国立岩国病院の整形外科にて勤務。その後、第二岡本総合病院リハビリテーション科医長、兵庫医科大学リハビリテーション医学教室助手を経て、2005年に亀田リハビリテーション病院の副院長として着任。2006年よりリハビリテーション科部長。2024年8月より現職。
◆小澤 里恵(おざわ・りえ)さん
日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医・指導医
千葉県南房総市出身。2016年に千葉大学医学部卒業後、亀田総合病院卒後研修センターにて初期研修修了し、2018年より亀田総合病院リハビリテーション科専攻医。2021年にリハビリテーション科医員、2023年よりリハビリテーション科の医長に就任。
私がリハビリテーション科に興味をもったのは、医学生時代に親戚が脳卒中を患い、回復期病院でリハビリを受けたことがきっかけです。病気のことだけでなく、退院後の生活まで家族と共に考えてくださる姿に感動しました。また、学生時代に神経変性疾患の患者さんを診た際、リハビリスタッフの方が「症状が進行しても、どうしたら安全に暮らせるか」を一生懸命に模索している姿を目にし、希望を感じたことを覚えています。「私がやりたいのはこんな医療だ」と確信し、リハビリテーション科を専攻することに決めました。
亀田総合病院のリハビリテーション科は、子どもから大人、急性期から回復期、生活期まで幅広くサポートできることが強みです。特に、小児のリハビリテーションをNICUから成人までサポートしている点は大きな特徴です。
私はリハビリテーション科医として、患者さんと最も近くで関わるセラピストが「これをやりたい!」と思ったことを全力でサポートすることを心がけています。医学面での不安を取り除き、主治医との間に入る潤滑剤のような役割を果たしながら、セラピストが気軽に相談できるよう、密なコミュニケーションを意識しています。
また、患者さんと向き合う際には、「その人らしさ」を見つけ、日常での生活をとことん考え抜くことを大切にしています。
私はもともと整形外科医として診療する中で、社会復帰を目指す患者さんが直面する多様な「障害」に対応する難しさを痛感しました。臓器ごとの診療では解決できない課題に向き合う中で、リハビリテーションなら疾患や障害を包括的に診る「全人的医療」が実践できると考え、リハビリテーション科医を志しました。
2005年から亀田メディカルセンターに参画し、セラピストが働きやすい環境づくりや教育体制の整備に力を入れてきました。
私にとって、リハビリテーションは「障害をみる総合診療」です。患者さんの疾患や予後を見据えながら、その人の人生に寄り添うことを常に心がけています。
整形外科から全人的医療を求めてリハビリテーション科に進まれた宮越先生の視点、そして小澤先生の「希望をつなぐ医療」への情熱に強い感銘を受けました。患者さん一人ひとりの人生に寄り添いながら支援する姿勢が、まさにリハビリテーションの本質だと感じます。
頼もしい医師と仕事ができる亀田の環境は、とても特殊で恵まれた場だと改めて実感しました。
小澤先生、宮越先生、貴重なメッセージをありがとうございました。
施設紹介
千葉県鴨川市にある亀田グループ4つの施設(亀田総合病院、亀田リハビリテーション病院、亀田クリニック、亀田スポーツ医科学センター)をご紹介します。
亀田総合病院
1984年に開設されたリハビリテーション室には、現在、医師7名、理学療法士84名、作業療法士10名、言語聴覚士7名、歯科衛生士2名が所属しています。全入院患者さんの約60%(年間リハオーダー延べ数9,000)にリハビリテーションを提供し、運動器疾患、脳血管疾患、がん、呼吸器疾患、循環器疾患、廃用症候群、摂食機能障害など、さまざまな疾患や障害に対して幅広くサポートしています。
理学療法士は、脳血管、運動器、スポーツ、内部障害(ICU・呼吸・循環)、総合内科、がんの6つのチーム、作業療法士は脳血管と運動器の2つのチーム、言語聴覚士と歯科衛生士は混合チームを組み、365日体制で急性期のリハビリテーションを行っています。
患者さんの入院期間は数週間から数ヶ月ほどです。退院後も、患者さんが自立した生活を送れるよう、必要に応じて外来や回復期リハビリテーション病院のスタッフと連携しながら、継続的なサポートを実施しています。
亀田リハビリテーション病院
2004年に開設したリハビリテーション病院には、理学療法士23人、作業療法士7人、言語聴覚士3人が所属しています。これらの専門職による混合チームが3つ結成され、365日体制で回復期リハビリテーションを提供しています。患者さんの内訳は、54%が脳血管疾患、46%が運動器疾患の方となっています。(2023年度実績)
亀田リハビリテーション病院では、「できるADL」と「しているADL」(※)の差をなくし、日常生活に即したリハビリテーションを提供することに力を注いでいます。そのため、リハビリテーションは生活の場を重視し、最先端のロボットや機器の導入はあえて積極的に行っていません。患者さんが自宅でより自立した生活を送れるよう、理学療法では立つ・歩く・階段昇降など基本動作を、作業療法では掃除や洗濯などの家事動作や金銭管理・内服管理といった応用動作を、言語聴覚療法ではコミュニケーションや飲み込みなどの練習をサポートしています。
亀田リハビリテーション病院は、亀田総合病院から徒歩5分、亀田クリニックから徒歩3分の場所にあり、スタッフ同士が気軽に行き来できる環境です。患者さんの様子を直接見に行ったり、スタッフ間でコミュニケーションを取ったりしながら連携を深めています。さらにグループ共通のカルテやオフィスツールを使うことで、スムーズな情報共有が可能となっています。
※「できるADL」と「しているADL」
「できるADL」とはリハビリ時や評価時のみに発揮する能力のことで、「しているADL」とは普段の日常生活で実行(発揮)している能力のこと。患者の体力や習熟度、リハビリテーションの目的に対する理解度、心理的要因、環境、指導側の能力などで両者に差が生じることがある。
亀田クリニック
1995年に開設した亀田クリニックのリハビリテーション室には、理学療法士16人、作業療法士3人、言語聴覚士5人が所属しています。対象患者さんの割合は、約70%が運動器疾患、約15%が脳血管疾患、約10%が呼吸器疾患で、残りが心大血管や小児の患者さんです。
理学療法では、運動療法や徒手療法に加え、足の専門外来としてインソール作成や、競馬選手を対象としたリハビリテーションも行っています。作業療法では、手の外科の患者さんを対象としたリハビリテーションや、ドライビングシミュレーターを使用した運転リハビリを実施。言語聴覚療法では、5つの個室を使用して、主に小児の発達や言語のリハビリテーションに取り組んでいます。
亀田クリニックでは、「リハビリテーションで生き活きとした暮らしをサポートする」をテーマに掲げています。患者さん一人ひとりの声にしっかりと耳を傾け、目的に合ったリハビリテーションを提供するため、あらゆる資源や環境を活用し、社会の変化にも柔軟に対応することを大切にしています。
亀田スポーツ医科学センター
亀田クリニックに併設されたスポーツ医科学センターは、医療法42条で認められたメディカルフィットネス施設です。アスレティックトレーナー3人が所属し、医師や看護師、管理栄養士、リハビリスタッフと密に連携しながら、生活習慣病の運動療法、整形外科疾患のケア、競技力向上を目指した運動指導など、個々の目的に合わせたサポートを行っています。
センター内には、さまざまな器具が揃うメインフロアやエアロバイクエリアをはじめ、タータントラック、投球練習場、スタジオも完備されています。子どもから高齢者まで、スポーツを楽しむ方からトップアスリートまで、1日50〜60人が利用しています。
施設概要
■ 医療法人鉄蕉会 亀田総合病院
理事長 亀田隆明さん
院長 亀田俊明さん■ 設立
1948年1月 有限会社亀田病院
1954年9月 医療法人鉄蕉会亀田病院に改組
1964年7月 医療法人鉄蕉会亀田総合病院に名称変更
■ 病床
一般 865床 (うち開放病床 30床)、精神 52床
■ 診療科
計35科(内科、心療内科、精神科、脳神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、アレルギー科、リウマチ科、小児科、外科、消化器外科、乳腺外科、呼吸器外科、小児外科、整形外科、形成外科、美容外科、脳神経外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、救急科、歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科、病理診断科、感染症内科)
■ 所在地
〒296-8602 千葉県鴨川市東町929番地
TEL:04-7092-2211
FAX:04-7099-1191
■ アクセス
◇ 公共交通機関
・JR安房鴨川駅から病院 タクシーで約5分、または路線バスで約7分(鴨川日東バス)
・東京駅から病院 バス・アクシー号で2時間半程度(日東交通)
◇ 自動車
・館山道の君津ICから約45分、圏央道の木更津東ICから約45分
・駐車場多数あり(詳しくはこちら)
■ 関連施設情報
・千葉県鴨川市:亀田総合病院、亀田クリニック、亀田リハビリテーション病院、亀田スポーツ医科学センター、亀田浜荻クリニック、介護老人保健施設たいよう・Sun Daycare
・千葉県館山市:安房地域医療センター、亀田ファミリークリニック館山
・千葉県千葉市:幕張クリニック、亀田MTGクリニック、亀田IVFクリニック
・東京都中央区:亀田京橋クリニック、亀田京橋スポーツ医科学センター
・神奈川県厚木市:亀田森の里病院
■ 問い合わせ
こちらのフォームからお問い合わせくだい
■ リハビリ部門関連情報
・HP(グループ全体)
・HP(リハビリ部門)
・X(リハビリ部門)
・Instagram(リハビリ部門)
・Facebook(リハビリ部門)
・YouTube(病院全体)
今回の取材は、亀田メディカルセンター リハビリテーション部門の歩みと、その中で紡がれてきた深い想いに触れられる機会となりました。
創設当初から時代に応じた挑戦を続け、急性期から生活期、さらには予防や教育、臨床研究に至るまで、幅広く実践してきた亀田のリハビリテーション部門。その積み重ねは今も色褪せることなく、次世代へと受け継がれています。
亀田を巣立って8年。「亀田で働くことができて本当に良かった」と改めて実感しました。挑戦を続ける多くのセラピストたちがいることを、心から誇りに思います。
南房総から全国、そして全世界に向かって発信を続ける亀田のリハビリテーション部門を、これからも応援しています。
最後に、今回の取材にあたりインタビューにご協力いただいた村永部長、宮越先生、小澤先生、リハビリスタッフの皆さま、そして2日間にわたる取材を支えてくださった亀田総合病院リハ室長の彦田さん、経営企画室部マーケティング課の阿部さんにも心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
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<関連記事>
・【特集】亀田総合病院が力を入れる、注目のリハビリテーション Vol.1
・鵜澤吉宏さん(理学療法士/米国呼吸療法士)取材記事
・小柴輝晃さん(腎臓リハに取り組む理学療法士)取材記事
・須貝朋さん(産後リハに取り組む理学療法士)取材記事
・宮本瑠美さん(スポーツ医科学センター/トレーナー)取材記事
・上村直美さん(リハビリ病院/作業療法士)取材記事
・長尾圭祐さん(リハビリ病院/言語聴覚士)取材記事
・渡慶次かおりさん(総合病院/言語聴覚士)取材記事
ぜひ合わせてご覧ください。
以上、今回は千葉県鴨川市にある亀田メディカルセンターさんのリハビリテーション部門をご紹介しました。
ひとりでも多くの方にその魅力と素敵な想いがお届けできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!
かわむーでした。
この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
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