遊ぶことが健康につながる、メディカルテーマパーク!つくば公園前ファミリークリニック|茨城県つくば市

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

今回は、茨城県つくば市にあるつくば公園前ファミリークリニック(通称 ファミリハつくば)さんを取材しました。

ファミリハつくばさんは、遊ぶことが健康につながる「メディカルテーマパーク」を目指した、子どもたちや家族を支える地域に密着したクリニックです。

本記事では、遊びを通したリハビリの様子やまた来たくなるデザインの魅力、施設の特長について紹介します。

ファミリハつくば

「ファミリハつくば」とは

2022年にオープンした茨城県つくば市にある「つくば公園前ファミリークリニック」、通称「ファミリハつくば」は、小児整形外科医の中川将吾さんが院長を務める、主に0歳から中学生までの子どもが多く通うクリニックです。

診療科目は、整形外科、小児整形外科、リハビリテーション科、ペインクリニック外科、児童精神科のほか、お母さんたちを支える産前産後の痛み外来、コンディショニング、あたまのかたち外来など、さまざまな悩みに対応できる体制が整えられています。

つくば市内や茨城県内、他県は、千葉、埼玉、栃木、東京から通ってきている方もいます。先天性股関節脱臼、脊柱側弯症、スポーツ障害、O脚、扁平足、脳性麻痺、腰痛症などの診察やリハビリを行っています。

施設内は明るく、温かい雰囲気に包まれている
中川先生の診察風景。リハビリ室で子どもたちがどのように発達・成長しているか観察している

コンセプト

ファミリハつくばでは、「BE PLAYFUL!(夢中になろう!)」を理念に掲げています。

子どもたちは遊びの天才です。医療機関がつらく怖い場所ではなく、子どもたちが「またあそこに行きたい!」と思えるような遊園地や公園のような場所にしたいという思いから、「メディカルテーマパーク」と称し、あらゆる仕掛けをデザインしています。

子どもと大人が一緒に体を動かし、遊ぶことがいつの間にか健康につながるような状態を目指しています。

「遊びたくなる」をハード面・ソフト面からアプローチ
リハビリの先生は「一緒になって遊んでくれる大人」という存在
クリニックの駐車場前にある小山では、子どもと大人が駆け上がって遊ぶ姿が多く見られる

リハビリテーションの実際

保険内リハビリ

セラピストが5名(理学療法士3名、作業療法士2名)在籍し、運動、精神、社会性の3つの発達をさまざまな視点から、子どもたち一人ひとりのことを考えてアプローチしています。

子どもたちには遊びを通じてリハビリを行います。屋内では、ボルダリングや巧技台、トレーニング機器、トランポリン、バランスボールなどを使って全身を動かします。屋外では、小山などを使いながら身体機能向上を目指したリハビリを行います。

1回あたりのリハビリは、2〜3単位(1単位20分)実施します。頻度は子どもの状態に合わせながら、週3回〜数ヶ月に1回のペースで行います。3回未満で卒業する子どももいれば、長く通っている子どももいます。

その他、自宅でできる自主練習をお子さんやお母さんに伝えています。自主練習は、お手伝いの中に動作を仕込みます。たとえば、料理する時に卵を割る、買い物袋を持つ、などがあります。親御さんが子どもにかけられる時間、コミュニケーション、関係性などを相対的にみながら調整します。

脳卒中後遺症や腰痛症などの大人を対象としたリハビリでは、主にレーニング機器を用いながら身体機能改善を図ります。

(算定:障害児(者)リハビリテーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料)

ボルダリングでは、リーチ動作や掴み動作のトレーニング、コースを選ぶことで認知・精神面に刺激を入れていきます。カラフルな色は赤ちゃんの視覚にも訴えることができ、つかまり立ちを促すこともできます。
バランスボールやバランスボード
トレーニング機器
子どもたちに人気の巧技台®(オオニシ体育)

保険外リハビリ

1時間1500円の保険外リハビリは、1〜5名の小集団で行います。小さなお子さんの発達支援、スポーツ障害、産前産後のお母さんのケアを目的としたママリハなどがあります。週に1回から2回の枠が設けられています。

スポーツ障害のリハビリ
発達支援のリハビリ

その他の活動

地域の子どもやその家族、子どもを支える方々をサポートすべく、以下のような取り組みも行っています。

◆ 子ども食堂「キッチンこん」
2023年1月からスタートし、月1回で開催中。多い時は60人ほど来たことも…!

◆ 市民講座
行政主催の研修会にて講演

◆ 児童発達支援への相談派遣
出張して診察やリハビリの相談にのります

◆ 保育士支援
保育園に出向き、保育士さんの相談にのります

◆ 親の会の企画運営
ピアサポートを目的に、同じ年齢の子どもの親同士の交流会を企画・運営しています

多岐にわたる活動も、さらなる構想があるようです

施設の特長

かわむー
かわむー

取材をする中で感じた、ファミリハつくばさんの魅力的なこだわりポイントを紹介します。


また行きたくなるデザイン

子どもたちに「またあそこに行きたい!」「大人と遊べる楽しい場所」と思ってもらえるように、ハード面・ソフト面ともにこだわってデザインしています。遊びながら待てる「待合室」が印象的。

全体的に淡い色を使った空間はとても居心地が良い
くぼんだ芝生の本棚。寝転んで本が読める。
階段下の秘密基地。おもちゃや本を持ち込んで自由に使うことができる。
まるで潜水艦の中にいるようなワクワクした気持ちになる丸型の窓
小上がりスペースでは、ごろごろしたり休んだり、赤ちゃんが自由に動けるスペースが完備されている
壁の絵は、開院前に子どもたちみんなで描いたそう
子どもたちが自信を持って使えるように、サイズの小さい子専用のトイレもある。

柱状のボルダリング

ファミリハつくばを象徴する柱状のボルダリングでは、ボディバランスやボディイメージにアプローチすることができます。一般的なボルダリングは壁のイメージが強いですが、ファミリハつくばでは、上に登るだけではなく柱にしてぐるぐる周れるように設計しています。ボルダリングの下は柔らかいクッションになっており、ここを走りまわることで足底の筋肉やバランス、ジャンプ力を鍛えることができます。

柱状のボルダリング
子どもたちはかくれんぼをしながら大喜びで走り回っていた。 

自発的なトレーニングを促進

リハビリは主体的に動くことが重要であるという考えのもと、ファミリハつくばではプラットフォームを置いていません。スポーツジムのようなかっこいい空間で、自主的にトレーニングできるようにデザインしています。

フリーウエイトエリアも設置
本格的なジムのような空間

スムーズな予約・支払いシステム

待たない診療を実現するために、基本的に予約はWeb、支払いは現金の使用をなくしています。

施設概要

 クリニック名 
つくば公園前ファミリークリニック
院長 中川将吾さん

■ 開業
2022年

■ 理念

BE PLAYFUL! 夢中になろう!

 診療科目
整形外科、小児整形外科、ペインクリニック外来、リハビリテーション科、児童精神科、産前産後の痛み外来、あたまのかたち、ファミリハコンディショニング、乳幼児の股関節

スタッフ
・医師
・看護師
・理学療法士
・作業療法士
・医療事務
・放射線技師

所在地
〒300-2654
茨城県つくば市水堀485-1

■ アクセス

つくばエクスプレス「万博記念公園駅」から車5分、徒歩25分

■ 問い合わせ

問い合わせフォーム

■ 関連情報
HP

院長・中川先生のインタビュー記事はこちら
作業療法士の鳴海さんのインタビュー記事はこちら


かわむー
かわむー

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作業療法士・鳴海勝太さん

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撮影:ひろし


以上、今回は茨城県つくば市にあるつくば公園前ファミリークリニックさんをご紹介しました。

ひとりでも多くの方につくば公園前ファミリークリニックさんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。

この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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