【当事者の声】脳梗塞発症後に「運転再開」を目指してリハビリに励む池田さん|中伊豆リハビリテーションセンター

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

今回は、全国でも珍しい院内に自動車運転コースのある中伊豆リハビリテーションセンターさん(静岡県伊豆市)を訪れ、脳梗塞発症後に運転再開を目指してリハビリに励んでいる池田さんにお話を伺いました。

本記事では、池田さんが実際に取り組んでいる運転リハビリの様子や、同じようにリハビリに励む方々へのメッセージを紹介します。

※ 中伊豆リハビリテーションセンターさんの紹介記事はこちら

池田さんのご紹介

◆ 池田さん(40代)
多発性脳梗塞と急性心不全のため、2023年12月に緊急入院。治療とリハビリの後、運転再開に向けたリハビリに取り組むため、2024年3月に中伊豆リハビリテーションセンターに転院した。同5月より自動車運転の練習を開始。

リハビリのはじまり

かわむー
かわむー

池田さんが、リハビリを始めることになったきっかけについて、可能な範囲で教えていただいてもよろしいでしょうか。


池田さん
池田さん

私は、2023年12月に突然胸が苦しくなり、近くの病院を受診しました。すぐに「緊急治療が必要だ!」と言われ、急性期病院へ救急搬送されました。

急性心不全と多発性脳梗塞と診断され、そのまま入院治療を受けることになります。

入院前はガソリンスタンドで働いており、仕事に行くには車の運転が欠かせませんでした。そのため、運転再開を目指して、2024年3月に中伊豆リハビリテーションセンターに転院しました。

本格的な運転リハビリは、5月から始まりました。


中伊豆リハビリテーションセンター内にある自動車運転コース。

運転再開を目指して

かわむー
かわむー

運転再開を目指して、こちらのセンターに転院されたのですね。実際の運転リハビリでは、どのようなことをされているのですか?


池田さん
池田さん

運転リハビリでは、身体や認知の検査を受けたり、ドライビングシミュレーターを使って練習したり、病院内のコースで実際に運転の練習をしたりしました。

そして、つい最近、自動車学校での運転も体験しました。今後は担当の先生方が話し合いをして、最終的に運転再開できるか一旦中断かが決まります。いまはその判定を待っている状況です。


中伊豆リハビリテーションセンターの運転支援の流れ
① 機能的リハビリテーション
② 身体評価と神経心理学的検査
③ ドライビングシミュレーターによる評価
④ 院内コースでの実車評価
⑤ 自動車教習所での 実車評価
⑥ 安全運転指導や運転中断支援など 
⑦ 退院 
⑧ フォローアップ

特性の異なる3種類の自動車シミュレーターで評価を行う。
実際の車両を使って運転の練習を行う際は、助手席に作業療法士が付き添う。
運転コースでは、S字やクランク、駐車などが練習できる。車両は病院の練習用の改造車を使用。

一歩ずつ前へ進む

かわむー
かわむー

リハビリに取り組んでみて、印象に残っていることはありますか? 難しかったことや、やりがいを感じた瞬間があれば教えてください。


池田さん
池田さん

脳梗塞の影響で半身麻痺が残り、身体が動かしづらくなりました。特に、床にしゃがんでから立ち上がるのが大変です。入院前と比べて30kgほど体重が減ったので、動きにくさはありますが、少し身軽になったと感じています。

少しずつでも体がうまく動くと、とても嬉しいです。まだまだスムーズに動けるようになりたいので、これからもリハビリを頑張っていきます。

いまの原動力は「退院したら、美味しいものを食べる!」ことです。


リハビリに励む方へメッセージ

かわむー
かわむー

最後に、現在のリハビリの目標や、同じようにリハビリに励まれている方へメッセージがあれば、ぜひお聞かせください。


池田さん
池田さん

現在のリハビリの目標は、まずは仕事に復帰することです。プライベートでは、もともとドライブが好きで、よく東京に遊びに行っていました。ディズニーランドまで、また車で行きたいなと思っています。

同じようにリハビリに励んでいる皆さんへメッセージを送るなら、「自分も頑張っているので、いまリハビリを頑張っている皆さんも一緒に頑張りましょう!」と伝えたいです。


かわむー
かわむー

池田さんの前向きな姿勢にとても感銘を受けました。力強いメッセージは、リハビリに励んでいる多くの方々に勇気を与えることと思います。

また、素敵な目標も教えてくださりありがとうございました。リハノワはこれからも、池田さんを心から応援しています!

本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。


池田さん(右)と担当作業療法士の那須さん(左)

施設概要

■ 社会福祉法人農協共済中伊豆リハビリテーションセンター
センター長 吉野 邦英さん

■ 設立
1973年(昭和48年)

■ 自動車運転評価外来

対象:中伊豆リハビリテーションセンター回復期リハビリテーション病棟を退院した方、連携先の急性期病院から紹介された方(回復期リハビリテーション病棟へ転院せず、リハビリテーション評価を受ける機会がなかった方)
診察日:水曜日(初回のみ)※完全予約制 
実施期間:
・介護保険に該当する方:2〜3ヵ月で全3〜5回の外来で実施します(1回2時間、月上限2回)
 ※ただし、現状利用しているサービスとの兼ね合いで調整が必要な場合があります。詳しくは、下記の窓口までお問い合わせください。
・介護保険非該当の方:2〜3ヵ月で全3〜5回の外来で実施します(1回2時間、月上限2回)
窓口への相談:
・中伊豆リハセンターを退院した方:0558-83-2204(作業療法科)
・新規相談の方:0558-83-2111(運転外来)

■ 所在地
〒410-2507静岡県伊豆市冷川1523-108
TEL:0558-83-2111
FAX:0558-83-2370

■ アクセス
伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から無料送迎バス(※)またはタクシーで約25分
※無料送迎バスに関する情報はこちら

■ 問い合わせ

こちらのフォームからお問い合わせくだい

■ 関連情報
病院HP


かわむー
かわむー


以上、今回は静岡県伊豆市にある中伊豆リハビリテーションセンターで運転再開を目指してリハビリに励んでいる池田さんをご紹介しました。

ひとりでも多くの方に池田さんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。

この取材は、ご本人から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

リハノワは、株式会社Canvasパートナー企業個人サポーター、読者の皆さまの応援のもと活動しています。皆さまからのご支援・ご声援お待ちしております。

※取材先や取材内容はリハノワ独自の基準で選定しています。リンク先の企業と記事に直接の関わりはありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました