お日様にあたると元気が出る!農業を通して自分のなりたい姿を目指す | 三休メンバー・今村 匠さん

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

今回は、京都府京田辺市にある農業を手段とした就労継続支援B型事業所「三休」に通所するメンバー(利用者)の今村 匠さんにお話を伺いました。

本記事では、今村さんが三休に通所して変化したことや現在の活動内容、今後チャレンジしたいことについて紹介します。

メンバー・今村 匠さん

◆ 今村 匠(いまむら・たくみ)さん
1990年3月4日京都府京田辺市出身。サービス業を経験後、うつ病の診断をうけ1年半の療養生活を送る。2020年から三休の利用を開始し、現在は週に3日、農園での農作業に励んでいる。自転車で30分かけて通所。

かわむー
かわむー

今村さんのこれまでの歩みや、三休を利用することとなったきっかけについて教えて下さい。


今村さん
今村さん

僕は、高校卒業後に動物の専門学校に2年間通い、ペットショップに就職しました。家庭犬訓練士の資格を取得し、やりがいを感じながら仕事をしていましたが、人間関係の問題から半年ほどで退職。その後は、お弁当屋さんに転職しました。

お弁当屋さんでは、オープニングスタッフとして忙しく働きましたが、その傍ら、もともと憧れていた声優の勉強も並行しておこないました。2年ぐらい続けたところで声優の道に進もうかと悩みましたが、厳しい現状もあり断念しました。

その後は、正社員として高齢者向けの配食サービス事業を展開する会社に転職。働きはじめて2年が経つ頃から次第に体調を崩すようになり、うつ病の診断をうけ休養することとなりました。

1年半にわたる休養期間を経て、僕は精神科のクリニックに併設されたデイケアに通いはじめました。そこで1日を過ごしながら「どこかで働かなくちゃな」と考えていたところ、ある日、姉が「三休という就労支援事業所があるよ」と教えてくれたのです。

面白そう!と思い見学に行き、通所することが決まりました。

2020年から通いはじめ、丸2年が経過します。

もともと実家でも畑はしていましたが、三休では様々な新しいことにチャレンジできるのでとても面白いです。特に、収穫作業は楽しいですね。


農業を通して “なりたい姿” を描く

かわむー
かわむー

現在、三休ではどのようなお仕事をしているのですか?


今村さん
今村さん

三休の農作業は、種まきや苗づくり、生育管理、収穫などの「屋外の作業」と、梱包や出荷などの「屋内の作業」に分かれます。僕は、主に農園(畑)に行って作業をしています。

2020年に通いはじめた当初は週2日で通所していましたが、通所から半年後には週3日に増やしました。現在も、週3日通所しています。

引きこもって療養生活を送っていた時は、部屋でゲームや音楽、本を読んだりして過ごしていたので、一気に体力が落ちてしまいました。そのため、通いはじめた当初から「体力をつける」という目標を立て、屋外での農作業に力をいれてきました。

農作業は得意ではないですが、基本的に何でもこなしています。体力をつけなくちゃ!と思い、頑張っています。


かわむー
かわむー

私も実際に農園で一緒に作業をさせてもらいましたが、改めて農業の大変さを痛感しました。週に3日も農作業していると、体力はかなりつきそうですね!

当初から目標を立てて仕事に向き合われており、素晴らしいです。


働くことの「楽しさ」とは

かわむー
かわむー

働くなかで、今村さんが大変だと感じる瞬間や、喜びややりがいを感じる瞬間はありますか? エピソードもあれば教えて下さい。


今村さん
今村さん

「大変だな」とか「つらいな」と感じることは特にないですね。

まわりの方々も優しいですし、病気についても理解してくれているので、通うのがつらいとか仕事が大変と思うことはありません。逆に家にいる方が「申し訳ないな」と気を遣うことがあるので、三休に行くこと自体は楽しみなんです。

働くなかで「やりがい」を感じる一番の瞬間は、やはり、育てた野菜が誰かに届いたことを実感できた時だと思います。

実際に誰かに届いたのが分かったり、どれだけ売れたか聞いたりした時は嬉しいですね。

以前、知り合いのパン屋さんに野菜を持って行った時に「美味しいよ!」と言ってもらえたことは、とても印象に残っています。

心身に不調のある日や不安になることもたまにありますが、三休では、楽しく仕事をできることが継続のモチベーションとなってます。


かわむー
かわむー

今村さんは、実際の農作業も自ら率先して考えながら動いていらっしゃいました。取材で伺った際にも、事業所のことを丁寧に説明して下さりとてもありがたかったです。メディア対応に慣れているなと感じました…!

「楽しいが一番!」と笑顔でお話される姿もとても印象的です。

今村さんが思う「三休のいいところ」とは、どんなところでしょうか?


今村さん
今村さん

三休は、ルールはありつつ自由に仕事ができるのが良いところだと思います。

三休では、月に1回「三休会議」というメンバー主体の話し合いの場があるのですが、そこで売上報告や今後の方針などをみんなで一緒に話し合っています。僕からも意見を出したり、スタッフや他のメンバーで言い合えたりするのがとても楽しいです。

素の自分でいていいって思えるし、みんなが同じ方向を向いて一生懸命になっているのも、なんだか居心地が良いですね。

時には仕事の改善点を言い合ったり、時にはくだらない話や雑談をしたり、時には屋内と屋外の人たち同士で意見交換をしたり。

いろんな人の声が聞けるのって、いいことですよね。


農作業中、積極的にスタッフとコミュニケーションをとる今村さん。

「三休」だから目指せること

かわむー
かわむー

日々、働く喜びを感じられているようで良いですね。

三休では、「働く現場では利用者とスタッフはフラットな関係性でありたい」という思いから、「利用者」ではなく「メンバー」と呼ぶよう統一しています。その土壌が、メンバーの居心地の良さや成長に繋がっていっているのだと感じました。

今村さんが、三休に通いはじめて変化したことはありますか?


今村さん
今村さん

生活面での変化が見られました。

これまでは引きこもりだったので、メリハリがつくようになりました。外で太陽を浴びながら季節も感じ、からだ全体を使って仕事をするのは良いことだと思います。

あとは、コミュニケーションにも楽しさを感じるようになりました。

大学のボランティアサークルの方々が来ることがあるのですが、学生さんたちがいろんな視点をくれるのでとても面白いです。スタッフとメンバーだけだとどうしても視野が狭くなるので、若い視点ってやっぱり大切だなと感じます。


かわむー
かわむー

今村さんの現在の目標を教えて下さい。


今村さん
今村さん

三休のみなさんと協力しながら、「生産者」としてもっともっとプロフェッショナルになりたいです。

売上を増やし、工賃を上げるために、先ほどおはなしした「三休会議」で何ができるのかみんなで考えています。

個人としては、自分自身の先を見据え、まずは週2〜3回のアルバイトから始めてみようと思っています。「正社員で働くこと」を目指していましたが、精神的にまだ週5日働くのが難しそうなので、最初は週2回アルバイトで週1回三休に通いながら、少しずつ慣れていきたいです。



かわむー
かわむー

就労継続支援B型事業所は、売上がそのまま工賃として反映されます。

質の高い仕事が売上に繋がり、それがメンバーの働く自信や新たなチャレンジに繋がります。この良い循環がさらに広がっていくとよいですね。


過去の自分へメッセージ

かわむー
かわむー

最後に、過去のご自身へメッセージがあればお願いします。


今村さん
今村さん

「おひさまにあたると、元気が出るよ!」って伝えたいですね。

一歩外にでて太陽をあびると、気持ちが楽になる。世界が広く見える。

下をみないで少し顔をあげてみたら、理解してくれる人は必ずいる。だから、顔を上げてほしい。

三休のみなさんもそうだけど、外にでていけば理解者には必ず会えます。無理のない範囲で、エラーを起こさない程度に、まずは一歩を踏み出してみましょう。


かわむー
かわむー

心が温まり、自然とパワーがみなぎるような、そんな素敵なメッセージをありがとうございます。

たまには立ち止まることもあるけれど、それでも少しずつ前を向きながら確実に一歩ずつ進んでいる。そんな今村さんのこれからのご活躍を、リハノワも応援しております。

記事を読んでいる方のなかにも、今村さんのメッセージに元気をもらった方はいらっしゃると思います。

本日は、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。



かわむー
かわむー


以上、本記事では京都府京田辺市にある農業を中心とした就労継続支援B型事業所「三休」に通うメンバーの今村 匠さんを紹介させていただきました。

一人でも多くの方に、今村さんの魅力と素敵な想いがお届けできれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!

yも

かわむーでした。

この取材は、ご本人から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。


リハノワは、株式会社HAPROT他パートナー企業個人サポーター、読者の皆さまの応援のもと活動しています。皆さまからのご支援・ご声援お待ちしております。

※取材先や取材内容はリハノワ独自の基準で選定しています。リンク先の企業と記事に直接の関わりはありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました