みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!
本日は、大阪府大阪市鶴見区にある介護事業所「familink」さんをご紹介します。
理学療法士の金児大地さんが代表を務めるfamilinkは、鶴見区を拠点に通所から訪問、教育、多職種連携、まちづくりに関する事業まで多岐にわたり展開されています。
実際の写真も交えながら、familinkの魅力や代表・金児さんの熱い思いをご紹介していきたいと思います!
“familink” の由来
社名であるfamilinkは、「family」と「link」という言葉をつなげた造語です。
ここには、
“すべての人を家族のように大切にすること”
“すべての人とのつながりを大切にすること”
“自分の家族にも受けてほしいサービスを提供すること”
という3つの思いが込められています。
familinkでは、「人生の最初から最後まで自分の街で暮らす」ための環境づくりをお手伝いしていきす。
事業紹介
■ 地域密着型通所介護
「リハビリンクデイサービス」
2018年7月開所
■ 居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
「りんくるケアプランセンター」
2020年9月1日事業開始
■ 訪問介護事業(ヘルパーステーション)
「りんくるヘルパーステーション」
2021年3月事業開始
■ りんくる訪問看護ステーション
2022年4月事業開始
■ 老人ホーム紹介事業
「ファミリンクツナガルサポート」
2021年8月事業開始
■ スタッフ教育・体操指導
訪問看護や通所サービスの事業所内スタッフの教育、セラピスト・他職種向けセミナー講師
■ 通所介護・訪問看護事業コンサルティング
実際の施設を見学!
代表の金児さんにご案内いただき、地域密着型デイサービス「リハビリンク」の施設内を見学させていただきました!
リハビリンクは、小規模デイサービスでありながら理学療法士が2名以上も常駐しているリハビリに特化したデイサービスです。午前と午後の2部に分かれており、適宜休憩もとりながら3時間みっちりと運動することができる設計となっていました。
取材で伺った時は、ちょうど集団体操の時間でした。スタッフの元気な声掛けのもと、利用者さんは椅子体操に取り組まれます。また、集団体操のあとに行われる個別運動では、ひとりひとりの目標や環境に合った運動の提案やサポートが受けられるそうです。
最後まで自分の街で自分らしく暮らすため、その根幹となるカラダ作りに特化したサービスを提供するリハビリンク。専門職がいることの安心感も大きいと感じました。
利用する皆さんは、楽しみながらも一生懸命身体を動かすことに取り組んでおられるのが印象でした。
代表の声
■ 金児大地(かねこ・だいち)さん
理学療法士 / 大阪市地域手つなぎ会代表
大阪府和泉市出身。地域を支える二児の父。理学療法士として地域で働く中で、専門家の指導を受けながら運動が出来る場所が少ないことを知り、少しでも地域の役に立ちたいと株式会社familinkを起業。介護保険事業を運営する傍ら、他職種連携勉強会「大阪市地域手つなぎ会」の運営、他社外部役員、施設顧問など様々な分野で活動する。活動理念は「人を中心とした医療・介護の垣根のない連携」。
金児さんがどんな思いで鶴見区に「familink」を設立したのか、その歩みも含めてお話を伺っていきたいと思います。
まずは、familinkの特長や大切にしていることを教えて下さい。
私は「地域で暮らす全ての人に自分らしく過ごしてもらいたい」という思いから、街を ”リハビリテーション” する会社familinkをつくりました。
大阪市鶴見区を拠点に、2018年にリハビリ特化型の地域密着型デイサービスをはじめ、その後、ケアプランセンターやヘルパーステーション、訪問看護ステーションを立ち上げました。
また、多職種連携勉強会「大阪市地域手つなぎ会」の運営をしたり、コロナ禍では街の連携を強くするために「つるみトキメキMAP」の制作に携わったりするなど、街のキーパーソンと連携を取りながら地域に根ざした会社運営をおこなってきました。
また、familinkを運営するにあたり、私は「人から事業をつくる」ことを徹底して行っています。はじめにリーダーとなる人を決めて、その方々が一番働きやすく輝ける環境を作れるように全力で支援をしていきます。
私が責任をとりつつも、良い意味でその方に任せながら、一緒に事業を作っていきます。そうすることで熱量が生まれ、雰囲気も良くなるんです。
現場のいち理学療法士として働かれていた金児さんが、介護事業で起業をしようと思われたきっかけは何だったのでしょうか。また、鶴見区を選んだ理由を教えて下さい。
昔から組織の中の一人としてやっていくというよりも、自分の描く理想に向かって突き進む方が、自分の性には合っていました。そんな中、新卒で就職した病院で、1年目の年末にボーナスカットがあったんです。
私は「スタッフはこんなに患者さんを良くするために一生懸命働いているのに、病院ってこんなところなの?」と失望しました。そして、スタッフが働きやすい環境を自分で作りたい!と、起業意欲が芽生えてきます。
将来は「在宅で生活する人を支えたい」と思っていたこともあり、1年半で最初の病院を退職。在宅の現場を学ぶため、まずは立ち上げたばかりの訪問看護ステーションに転職しました。
そこでは、臨床はもちろん、初めての営業活動に力を入れました。また、ケアマネさんをはじめとした多職種との繋がりを強化する活動も開始するなど、多くの人と関わるようになっていきました。さらに転職したクリニックではマネージャー業を経験し、2018年ついにデイサービスで起業することとなります。
鶴見区を選んだのは、理学療法士の強みを存分に生かしたリハビリ特化型のデイサービスが当時の鶴見区にはまだなかったこと、そして、私の前職のフィールドが鶴見区であったことから「この地域をさらに良くしていきたい」という強い思いがあったからです。
多くの方々にご支援いただきながら、2018年に無事オープンを迎えることができました。
働いて1年目で将来起業することを決意していたとは驚きでした! 金児さんの、「街全体を良くしたい!」という熱い想いを持ちながらも、人当たりがよく、皆に上手に助けもらいがら着実に前に進んでいく姿勢がとても魅力的でした。
実際に事業がスタートし、特に印象に残っているエピソードがあれば教えて下さい。
以前、デイサービスに終末期の利用者さんが通われていました。
リハビリ特化型デイサービスは、運動により身体機能を向上させることで自立支援・自己実現を後押しすることが役割りです。そのため、終末期の方だとお風呂に入ったり食事もできたりするゆったりとしたデイサービスを選ばれる方が多いかと思うのですが、その方はギリギリまで、「少しでも身体を動かしたいんだ!」という強い意思のもと、うちを選び通い続けて下さっていたのです。
最終的には在宅での生活が厳しくなり施設に入所されたのですが、その方と出会い、そんな選択肢もあるのかと、自分の中の常識が一気に覆されました。
利用者さん一人一人の「その人らしさ」を軸に、最後まで街で豊かな暮らしが送れるような支援をしていきたいと思った瞬間でした。
その方は、最後まで「身体を動かすことのできる喜び」を求めていらっしゃったのですね。様々な面で配慮が必要だったかと思いますが、その方の想いを尊重し、サポートし続けることができたリハビリンクさんは素晴らしいなと感じました。
金児さんが、今後チャレンジしたいことや未来に思い描くことがあれば教えて下さい。
私は、質の高い介護サービスが届けられる地域づくりをしていきたいと考えています。
住民一人一人と丁寧に向き合い、その人の話を親身に聞いてサービス提供できる環境を作りたいです。仲間うちでスキルアップを図り、地域の底上げを組織として率先して進めていきたいと思ってます。
最近では、地域のMAP作りを通して他業界の人との繋がりが増えてきました。その方々と活動する中で、「一般社会と介護業界との壁をなくしたい」とも強く思うようになりました。
介護業界は、地域住民や一般の人と関わる機会があまりにも少なすぎます。街の企画に入ることも少ないので、まずは、介護を身近に感じてもらえるように地域にもっと入り込んでいきたいと思います。社会資源のひとつとして介護がある、ということを知ってもらいたいです。
介護業界と社会の架け橋になれるよう、これからも精力的に活動を続けます。
「自分はどこにいっても異端児だった」と話す金児さんは、思い切って病院から飛び出したことで一気に選択肢が広がったとお話されていました。
金児さんの「街をリハビリテーションする挑戦」さらには、「介護業界と社会の架け橋になる挑戦」を、私自身、同じ理学療法士としてこれからも全力で応援したいと思います!
スタッフの声
株式会社 familinkの居宅介護事業統括マネージャーの堀江さんにもお話を伺いました。
私は、2020年9月から事業開始となった「りんくるケアプランセンター」のケアマネージャーとして働きながら、訪問介護・看護・ケアプランセンター居宅事業の統括マネージャーとして勤めています。
ケアマネージャーとして働いていた前職も鶴見区にあったため、金児さんのことは以前から知っていました。「リハビリの事について教えてくれる人」というイメージが強く、よく頼りにさせてもらっていました。
2019年の年末に「堀江さんと一緒に働きたい」と金児さんからお声がけいただき、そこから、私が楽しく働きやすい環境を一緒に考えながら作って下さいました。人がいることが前提で事業が始まっていくことは、本当に素晴らしいなと感じています。
介護現場では、どうしても現場と経営者の考えにギャップが生じることがあります。また、代表の金児さんは、結果やプロセスのみならず多くの軸で物事を評価されています。
私は、現場と経営者の考えや想いを繫ぐ役割をしっかりと担っていきたいと考えています。
人から始める事業づくりの実践を聞くことができて大変学びになりました。堀江さんのお人柄も本当に柔らかく魅力的で、このような方が架け橋として組織を支えられていること、本当に素晴らしいなと感じました。
堀江さん、お話をお聞かせいただきありがとうございました。
会社概要
■ 運営
株式会社 familink
代表 金児大地さん
■ 開設
2014年12月
(2018年より介護保険事業開始)
■ 事業内容
・地域密着型通所介護
・居宅介護支援事業(ケアプランセンター)
・訪問介護事業(ヘルパーステーション)
・訪問看護ステーション 2022.4月開業
・老人ホーム紹介事業
・スタッフ教育・体操指導
・通所介護・訪問看護事業コンサルティング
■ 職員
19名+役員2名
・理学療法士:4人
・看護師:3人
・ケアマネ:3人
・介護職員:9人
■ 所在地
〒538-0053
大阪市鶴見区鶴見4丁目10-18 マッシーモ鶴見1F
TEL:06-6923-9226
代表直通(080-4477-2746)
FAX:06-6923-9227
■ 関連情報・SNS
・HP
・代表ブログ
・代表Twitter
以上、本日は大阪府大阪市鶴見区にある介護事業所「familink」さんを紹介させていただきました。
一人でも多くの方に、familinkと代表・金児さんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!
かわむーでした。
この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
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