障害のある人が地域で自立して暮らせるために。福祉ホームコットンハウス・有縁のすみか | 奈良県奈良市

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

本日は、奈良県奈良市にある福祉ホームコットンハウス」と「有縁のすみか」さんをご紹介します。

社会福祉法人わたぼうしの会が運営するコットンハウスと有縁のすみかは、障害のある人が地域で自分らしく暮らすことができる福祉ホームです。

本記事では、コットンハウスと有縁のすみかのこれまでの歩みや実際の施設内を紹介します。

(同法人が運営する「たんぽぽの家」「Good Job!センター香芝」紹介記事)

福祉ホームとは

福祉ホームは、障害のある人が地域において自立した日常生活または社会生活を営むための住居です。

社会福祉法人わたぼうしの会では、1998年にオープンした「コットンハウス」と、2016年にオープンした「有縁のすみか」の2つの福祉ホームを運営しています。

一人ひとりの部屋を「家」とみなしているため、居宅介護や重度訪問介護、移動介護などのホームヘルプやガイドヘルプの利用が可能です。

また、医師や看護師、理学療法士、栄養士などさまざまな専門職と協力し、生活者が心身共に安心して暮らせるようなケアを提供しています。

福祉ホームコットンハウス外観(写真=HPより引用)


施設内見学Report

かわむー
かわむー

スタッフの内山さんに、福祉ホームコットンハウスと有縁のすみかを案内いただきました。


コットンハウス

たんぽぽの家と同敷地内にある「福祉ホーム コットンハウス」は、1998年4月、障害のある人が自分らしく暮らせる場所としてオープンしました。

3階建のケア付き集合住宅で、各階にはそれぞれ5部屋ずつあるため最大15名が入居できます。15名が個々の生活スタイルや障害の状態に合わせて作った部屋で、ホームヘルプやガイドヘルプなどを上手く利用しながら地域の中で自立した生活を送っています。

オープンから24年が経過した現在、入居者の中には医療的ケアを必要とする方もでてきました。法人の嘱託看護師1名と外部の訪問看護ステーション、医療機関等と連携しながら、介護スタッフが暮らしを支えています。

コットンハウス外観
コットンハウスに隣接する食堂
食堂には、たんぽぽの家のアーティストが描いたたくさんの作品が展示されていました。
かわむー
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障害のある人の老いや病を支え続けるために、スタッフの方々は調査研究や勉強会など、様々な取り組みをされているそうです。

入居者の方の「アドバンス・ケア・プランニング(ACP):人生会議)」や、「看取り」など、高齢化に伴う様々な問題に直面していることをお話を伺いながら実感しました。

たんぽぽの家では、令和3年度に日本社会福祉弘済会の助成を受けて、「高齢化する障害のある人の暮らしに関する調査研究」に取り組み、報告書を発行しています。多くの事例や研究会の様子が紹介されている本冊子は、同じように悩む多くの方が手に取られているようです。


有縁のすみか

たんぽぽの家から徒歩2分の場所にある「有縁のすみか」は、2016年4月にオープンしました。

有縁のすみかでは、12人が入居できる住まい「福祉ホーム」と「ショートステイルーム」、誰もが気軽に集える「六条山カフェ」の3つが運営されています。

ここで暮らす一人ひとりの生活を大切にしながら、多様な関係性を築き、支え合う「まちの縁側」のような場所をめざしています。

地域の人、住む人、ケアする人、みんなで「縁」をシェアする拠点「有縁のすみか
どんな方でも来れるように作られた優しい入り口
福祉ホームの入り口
清潔感のある内装
入居前、入居を楽しみに待てるように入居者の方々に「私の宝物」というテーマで絵を描いてもらったそうです。それをデザイナーさんがデザインしたものが、表札として部屋の入口に飾られていました。
ショートステイルーム
福祉ホームの隣にある「六条山カフェ」
子どもから大人まで、世代や障害を越えた様々な人たちが賑やかに集い出会うことができます。


かわむー
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障害のある人の共同生活というと、大型の入所施設で管理された環境というのが主流でしたが、社会福祉法人わたぼうしの会では「もっと地域の中に開かれた場所にしたい」という思いから、福祉ホームという形を選ばれたそうです。

生活者一人ひとりが尊重され、障害の違いや世代を超えた「支え合いの仕組み」が作られており、素晴らしいなと感じました。

また、社会全体の高齢化や障害者の暮らしの支援、ケアラーのケアなど、様々なことを考えさせられるとても良い機会となりました。

これからも、福祉ホームコットンハウスと有縁のすみかの益々のご発展を心からお祈り申し上げます。

取材時、丁寧に対応いただいたスタッフの内山さん、利用者の皆さま、本当にありがとうございました。


施設概要

 運営 
社会福祉法人わたぼうしの会

 開設
コットンハウス:1998年4月
有縁のすみか:2016年4月

■ 所在地
〒630-8044 
奈良県奈良市六条西3-25-4
Tel:0742-43-7055 
Fax:0742-49-5501
Mail:tanpopo@popo.or.jp

■ SNS・関連サイト
公式HP
Instagram
Facebook


かわむー
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同法人が運営する福祉施設も取材させていただきました。

たんぽぽの家アートセンターHANA(就労継続支援事業所)
Good Job!センター香芝(就労継続支援事業所)

ぜひ合わせて御覧ください。




以上、本日は奈良県奈良市にある福祉ホームコットンハウス」と「有縁のすみか」さんをご紹介させていただきました。


一人でも多くの方に、福祉ホームコットンハウスと有縁のすみかの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。




この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。


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