靴屋さんが併設!マイスター靴工房KAJIYA神戸支店|兵庫県神戸市灘区

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

本日は、兵庫県神戸市灘区にある「マイスター靴工房KAJIYA 神戸支店」さんをご紹介します。

東京に本社のあるマイスター靴工房KAJIYAは、ドイツ整形外科靴マイスターと義肢装具士の2つの資格を有する世界初の医療技術者のいる靴に特化した工房です。2号店である神戸支店は、日本では珍しい店舗が併設された靴工房で、2019年神戸市灘区にオープンしました。

本記事では、マイスター靴工房KAJIYA 神戸の施設内や靴作りの様子、スタッフや実際に利用されている方の声をご紹介したいと思います。

(東京本社の記事はこちら

マイスター靴工房KAJIYA神戸支店

マイスター靴工房KAJIYAは、「ドイツ整形外科靴マイスター」と「義肢装具士」の2つの資格を有する世界初の医療技術者・中井要介さんが代表を務める靴工房です。1980に創業した先代の梶屋さんの梶屋製作所を引き継ぐ形で、2016年に埼玉県から東京都東久留米市に拠点を移し「株式会社マイスター靴工房KAJIYA」に組織変更。

歩く喜びを、あなたに

というVISIONのもと、日本では少ない整形外科靴に特化した工房を運営しています。

神戸支店は、靴や足のケアを日常的に行う文化を日本全国に広げようという思いから2号店として2019年神戸市灘区にオープン。オーストリア人のマイスターが出店していた場所を引き継ぐ形でスタートしました。

神戸支店の特徴は、店舗と工房が併設されていること。見た目は靴屋さんであることから、地域の人がふらっと入ってきやすい環境が整備されています。また、インソールだけではなく、靴に関するアドバイスも受けながら実際に様々な靴を試し履きできることも強みです。

大通りに面した店舗外観
店舗内にはたくさんの靴や関連商品が並べられている
店舗の奥に併設された工房

義肢装具士・朴さんの声

かわむー
かわむー

マイスター靴工房KAJIYA 神戸店で働く義肢装具士の朴さんに、靴作りに対する想いややりがいなどを伺ってみました。


朴苗栄(ぼく・みつえ)さん
義肢装具士 / 整形靴技術者

義肢装具士の養成学校卒業後、整形靴技術者の資格を取得するために神戸医療福祉専門学校三田校に進学。2019年よりマイスター靴工房KAJIYA神戸支店に勤務。


朴さん
朴さん

靴作りの面白みは、その方の暮らしや活動、人生のステージにあわせて作るところにあるかと思います。1年に1度程度は作り変えをおこなうので、特にお子様では成長を感じることができます。

例えば、前回まではカラフルな赤やピンクを選んでいたお子様が、今回は茶色など落ち着いた色を選ぶようになると、思考の変化や成長を感じることができます。靴づくりを通して色んな話をすることができるので嬉しいですね。

また、靴が完成して受渡した時に、その方が喜んでくれたり笑顔になる瞬間が見れたりした時は最高に嬉しいです。

人生のお手伝いができているのかな、と感じられた時に一番やりがいを感じます。


お客さまに丁寧に説明をされる朴さん
朴さんには、靴作りの過程や糖尿病に特化した装具について丁寧に教えていただきました。
神戸支店には、店長の齊藤さん(右)と朴さん(左)が常駐し、月に1回東京本社から代表の中井さんが来られるそうです。

靴のできる過程

かわむー
かわむー

どのようにして整形外科靴が作られるのか、靴ができる過程についてお話を伺いました!

整形外科靴は、大きく以下の9の工程で製作が進められるそうです。

1)採型
2)樹脂を流して足型設計
3)足型の修正
4)チェックシューズ製作
5)仮合わせ・デザイン選択
6)パターンづくり
7)アッパーメイキング(革を縫い合わせる)
8)つりこみ
9)底付け

石膏を使った採型
樹脂を流して足型作成
足型を削って修正していきます
修正ができたら、チェックシューズを作ります
チェックシューズ完成
仮合わせ
デザインの選択
パターン
パターン通り丁寧に革を切ります
アッパーメイキング(革を縫い合わせます)
糸もたくさんの種類がありました
つりこみ
底付け
完成
適合チェック
歩容のチェックを行い、微調整を行います


かわむー
かわむー

たくさんの工程を経て、ひとつひとつ丁寧に作られていることがよく分かりました。職人技に感動です…!


実際に利用される方の声

かわむー
かわむー

ダウン症のお子さまをもつお母さまAさんに、インタビューをさせていただきました。


Aさん
Aさん

わたしは現在、マイスター靴工房KAJIYA神戸支店さんで子どもの靴型装具を製作してもらっています。

義肢装具士さんとしての実績もあり、本人が希望するオシャレな靴が作ってもらえると思いこちらを選びました。安心して子どもの足を任せられています。

これまでは、同じようなデザインや色しかなく選択肢が少ない状況でした。子どもも、自分の好きな靴を履きたいという気持ちが成長と共にで芽生えてきましたが、好みを諦めるか、無理をして普通の靴を履くかどちらかの選択肢しかなかったんです。

こちらの装具を使いはじめてからは、身体面と精神面どちらにも変化が見られるようになりました。

まず身体面としては、歩容が良くなりました。爪の変形も改善してきています。歩行速度、距離も伸びており学校行事でみんなと同じように行動できて喜んでいます。


気持ちの面では、好きな靴を履いているのが嬉しいようで、得体の知れない「自信」みたいなものを感じます。


かわむー
かわむー

靴の選択肢が増え足元が豊かになったことで、お子さん自身に「自信」が芽生えてきているのですね。とても良い変化ですし、お子さんの成長にとっても素晴らしいことだと思いました。

Aさん、貴重な声を聞かせていただきありがとうございます。

その他、癌治療の後遺症で足首に麻痺のある方からは、「マイスター工房さんに出会い装具の痛みに耐え続けていた日々がガラっと変わりました。一日中履いていてもどこも痛くない!と靴の違いを実感した時は、夢のようだと涙がでました。」とメッセージがありました。

多くの方の足や靴の不自由に真摯に向き合い、健康で豊かな社会づくりに挑戦し続けるマイスター靴工房KAJIYAさん、本当に素晴らしいです!

今後のさらなるご活躍を心から応援しております。

取材に丁寧に対応してくださった代表の中井さん、店長の齊藤さん、スタッフの朴さん、本当にありがとうございました。


施設概要

株式会社マイスター靴工房KAJIYA
代表取締役 中井要介さん

 創業
1980年11月(工房所在地:埼玉県)
2016年 株式会社マイスター靴工房KAJIYAに組織変更、東京都東久留米市に移転
先代の梶屋さんから引き継ぐ形で、中井要介さんが代表取締役就任
2019年 神戸支店開店

■ ビジョン
歩く喜びを、あなたに

経営理念:
・社会:全ての人の足と靴への関心を高め、健康で豊かな社会づくりに貢献する
・文化:健康を意識し、履きたいをカタチにしたサービスをライフステージを通して提案し続ける
・経済:地域、年代、性別を超えて足の健康と靴に関するバリュークリエーターとなる

■メンバー
・東京本社:17名
・神戸支店:3名
(義肢装具士・職人   割合:5対5)

■ 所在地問い合わせ
株式会社 マイスター靴工房KAJIYA 東京本社
〒203-0044 東京都東久留米市柳窪3-2-37 MAP
TEL 042-479-4141
FAX 042-479-4550
E-MAIL gishi-sougu@kutsu-kajiya.com

株式会社 マイスター靴工房KAJIYA 神戸支店
〒657-0832 神戸市灘区岸地通5-3-9 1F MAP
TEL 078-806-4192
FAX 078-891-5333
E-MAIL kajiya.kobe@kutsu-kajiya.com

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かわむー
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<関連記事>

・東京本社の紹介記事はこちら
・代表でドイツ整形外科靴マイスターの中井さんのインタビュー記事はこちら



写真撮影:くらしフォトグラファー・しんたろう

ぜひ合わせてご覧ください。


以上、本日は兵庫県神戸市灘区にある「マイスター靴工房KAJIYA神戸支店」さんを紹介させていただきました。


一人でも多くの方に、マイスター靴工房KAJIYA神戸支店さんの素敵な想いと魅力がお届けできれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。




この取材は、施設から同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。




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