“心が通じ合う”ということ。ベテランセラピストの私らしく生きるための原動力。|言語聴覚士・山田幸子さん

みなさんこんにちは、リハノワ.comのかわむーです!

本日は、広島県広島市にある「広島大学病院 特殊歯科総合治療部」で言語聴覚士として働く山田幸子さんを取材してきたので、皆さんにご紹介したいと思います!

普段、お仕事をされる中で感じることや大切にされている熱い想いなど、その魅力にとことん迫っていきたいと思います!

かわむー
かわむー

広島大学病院 特殊歯科総合治療部さんの紹介はこちら
実際に山田さんが担当する患者さんの声こちら
ぜひ合わせてご覧ください。

歯科領域で働く言語聴覚士

かわむー
かわむー

山田さんが普段、言語聴覚士として関わられている方や専門分野を教えてください!

私は現在、特殊歯科総合治療部というところに所属し、入院で口腔外科の「構音障害」や「嚥下障害」のある患者さんを対象にリハビリをしたり、外来で「咀嚼嚥下外来」というのを担当しています。



かわむー
かわむー

歯科に所属しお仕事をされている言語聴覚士さんは珍しいと思うのですが、山田さんは、いつからこの分野に携わられているのですか?

広島大学病院の特殊歯科総合治療部でお仕事をするようになって、現在 2年目になります。

その前は、千葉県の総合病院やリハビリテーション病院、広島の一般病院で「摂食嚥下障害」、「構音障害」、「失語症・高次脳機能障害」のリハビリに携わっていました。

ちなみに大学院では、摂食嚥下障害についての研究をしていました。


子ども達の笑顔がきっかけに

かわむー
かわむー

言語聴覚士として非常に多くのキャリアを持たれる山田さんですが、
もともと言語聴覚士になろうと思った “きっかけ” はなんだったのですか?


NPO法人の主催するフレンドシップキャンプというのに、スタッフとして参加したことがきっかけです。そのキャンプには、障がいのあるなしに関わらず多くの子どもが参加していました。

その子達の中に、普段から文字盤を使用しコミュニケーションをとっていた脳性麻痺の子がいました。屋外では文字盤をうまく使うことができなかったため、質問に対して「Yes」の時は膝を伸ばしてキックをしてもらうようにしました。すると、「Yesの時はキックをする」というコミュニケーションを利用し、他の子ども達とみるみるうちに仲良くなっていきました。

言語のコミュニケーションがなくても、子どもたちの「心が通じている」のを目の当たりにして、「コミュニケーションってなんなんだろう?」と興味を持つようになりました。それが、私が言語聴覚士を目指すようになったきっかけです。

色褪せない想い出

かわむー
かわむー

仕事でやりがいを感じた瞬間、経験などがあれば教えてください。

言語聴覚士として働き始めた1年目の時に、脳梗塞の50代女性を担当しました。その方は、失語症(聴く・話す・読む・書くが難しくなる障害)という高次脳機能障害があったのですが、「娘の言っていることは分からないけど、先生の言っている事は、全部、わかるよ」と、一生懸命頑張って伝えてくれたんです。

普段から「とにかく分かりやすく」を心がけるようにしているのですが、障害が重いですし本人にどう届いているか不安なこともあったので、こうしてフィードバックをもらえたのがとっても嬉しかったです。少しは工夫できていたのかな、って。

かわむー
かわむー

それは言語聴覚士さんとしてはめちゃくちゃ嬉しい経験ですね!!

山田さんは、患者さんに真摯に向き合われる本当に素敵な言語聴覚士さんです。
その原点に触れられて、なんだかとっても胸が熱くなりました。

大好きな祖母の精神

かわむー
かわむー

お仕事をする中で、大変だった事・苦労した事などがあれば教えてください。


そうですね、、大変なこと、、いっぱいあるはずなんですが、、、思い出せないですね(笑)
嫌なことは引きずらないようにしてます!

これは今年 94歳で亡くなった祖母の言葉なのですが、「平らな人間でいたい」というのを大切にしています。

かわむー
かわむー

「平らな人間でいたい
どんなに辛いことや腹立たしいことがあっても、決して左右されず、自立した人でありなさい、という意味のようです。なんと深いお言葉なのでしょうか、、、。

山田さんの大好きなお祖母様ですから、それはもう素敵なお方だったのでしょうね。お祖母様のお話をされる山田さんは、とても優しい目をされていました。

“思いやり” を大切に

かわむー
かわむー

最後に、
山田さんがセラピストとして “大事にしていること” や “モットー” などがあれば教えてください。


以前祖父からもらった手紙があって、そこには、

「患者にとって大事で、頼りになるのは、私たち医療スタッフの思いやりや一人一人の心がけ。」

とありました。

だから私は、いつでも “思いやり” の心を持つようにしています。
やろうと思えばいくらでもできるし、手間も時間もかかるけど、そうすることで患者さんに少しでもメリットがあるなら、私はできることはやっていきたいと思っています。

かわむー
かわむー

実は山田さんは、私の千葉県の病院勤務時代の大先輩なのでした。

当時から、なぜこの方はこんなにも患者さんの立場に立って、その心に寄り添うことができるんだろう?と思うぐらい、とにかく患者さんに一生懸命で素敵なセラピストでした。
自分や自分の家族に言語聴覚療法のリハビリが必要になったら、是非とも山田さんに診てもらいたいと思うほどです。

今回いろいろなお話を聞かせていただく中で、その原点が少しわかったような気がしました。心優しい山田さん、今後のご活躍も心より応援しております!

本日は本当にありがとうございました!





以上、本日は広島県広島市にある「広島大学病院 特殊歯科総合治療部」で言語聴覚士として働く山田幸子さんを紹介させていただきました。

一人でも多くの方に、山田さんの素敵な想いがお届けできれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともリハノワ.comをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。






※この取材は、本人の同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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