看護師が経営する古民家デイサービス。“セカンドハウス”という居場所で高齢者に生きがいを|平見怜子さん

スタッフの紹介

みなさんこんにちは、リハノワのかわむーです!

本日は、広島県廿日市市にある古民家デイサービス「セカンドハウス YEAH YEAH YEAH(ヤーヤーヤー)」の代表で、看護師の平見怜子さんをご紹介したいと思います。

平見さんは、病院勤務をご経験の後、30歳で一般社団法人を設立、デイサービスを開設されました。

平見さんの起業に至るまでのストーリーや古民家デイサービスにかける想い、また、看護師として大切にされている想いや描いている未来など、その魅力にとことん迫っていきたいと思います。

看護師・平見怜子さん

平見怜子(ひらみ・れいこ) さん
広島県呉市出身

<資格>
・看護師
・保健師
・生活相談員

<経歴>
18歳
受験の際PTと看護師で悩むが、悩んだ末に看護系の大学に進学

20歳
実習で多くの看護師と出会い、憧れを抱く
実習の中で「看護師になろう」と決意

22歳
保健師・看護師資格取得
急性期病院のICUに勤務

25歳
高齢者の多い病院に勤務
在宅看護に興味を持つようになる

28歳
患者さんの帰る場所がない事を課題に思い始める

30歳
デイサービスの開設を決意し、友人から古民家の紹介を受ける
一般社団法人 設立
古民家デイサービス 開業


起業のきかっけ

かわむー
かわむー

病院で看護師として働かれていた平見さんが、起業してデイサービスをしたい、と思われたきっかけは何だったのでしょうか。


平見さん
平見さん

新人看護師の頃は急性期病院で勤務をし、急性期看護の知識や技術を学びました。その後に移った高齢者の方が多い病院で「退院して家に帰ると、家族に迷惑がかかる」と話す高齢者の方とたくさん出会いました。

寝たきりの人が、家に帰れる環境が十分ではなかったんですよね。床ずれで入院してきて治して帰っても、また作って入院してくるんです。中には、わざと自分で作る人もいました。家に居場所がなく、行き場がないから、病院に戻ってくるという悪循環でした。

そんな状況を目の当たりにして、行き場のない高齢者を救いたいという気持ちがふつふつと湧き上がってきました。

在宅の現場を整えることがそれらの解決に繋がるのではないかと思い、病院から地域へ出て何かできることはないかと考え始めました。


かわむー
かわむー

地域医療を支えるために、起業の道を考えられたのですね。

デイサービスという形を選んだのは、何か理由があったのですか?


平見さん
平見さん

本人や家族のそれぞれ時間を大切にしたいと考えた時に、デイサービスでした。

最初は訪問看護も考えたのですが、1時間くらいしかいられないと家の人は十分休めないのではないかと思ったんです。デイサービスなら日中5〜6時間は出かけることになるので、それぞれに時間がとれて良いかなと考えました。

本人もずっと家にいるよりかは、ちょっとでも外に出られた方が気分転換にもなるんですよね。介護の世界も綺麗事ではないので、ずっと一緒にいても良いことばかりではないと思うんです。介護をする側も受ける側も、自分の時間をとることが大切だと思います。

そんな思いがあって、パワーのある今しかできないと、29歳の時にデイサービスで起業することを決意しました。


古民家に導かれて

かわむー
かわむー

デイサービスを開設するにあたり、場所に古民家を選ばれたのは、何かこだわりや理由などあるのですか?


平見さん
平見さん

きっかけは、古民家改修事業をしている大学時代の友人でした。

その友人が、デイサービスの開設場所を探し始めた時に相談にのってくれ、広島県の山間にある築100年の古民家を紹介してくれたんです。

当初は古民家とデイサービスを結びつけて考えてはいなかったのですが、その古民家に足を踏み入れた瞬間、自然と心が安らぎ是非ここでデイサービスをしたいと思いました。

なのでここの物件には、呼ばれてきた、導かれたきたような、不思議なご縁を感じています。


かわむー
かわむー

お庭もあってとても素敵な古民家ですよね。私も初めて伺った時、不思議と「ただいま〜」と言いたくなるような、とても温かい雰囲気に惹き込まれました。

物件が決まってからは、どんなスケジュールで進んでいったのですか?


平見さん
平見さん

具体的に計画を進めるにあたり、まずは資金を得るため金融機関に事業計画のプレゼンテーションを重ね、そして、古民家を購入しました。

その後は、2012年1月に一般社団法人TKG Groupを設立、2月より古民家の改修工事が開始となります。古民家の改修は、水回りや床、2階もぶち抜いたりしたので、かなり大掛かりなものになりました。

4月上旬に工事が完了し、以降は、関係者や地域の方へむけた内覧会を実施。そして、5月1日より古民家デイサービス「セカンドハウス YEAH YEAH YEAH」は、無事に開業を迎えることになります。


“背水の陣”からの挑戦

かわむー
かわむー

まさに、法人設立から着工そして開業まで、怒涛のスケジュールで進んでこられたのですね。

開業や運営していく中で、思うようにいかず悩んだり、大変だったりした経験はありますか?


平見さん
平見さん

そうですね、まず、開業する1年前くらいからは本当にバタバタ動いていました。

実は、開業の直前まで病院で看護師を続けており、さらには夜勤もしていたので、体力的にはかなりハードでした。

本業しながら、夜勤もしながら、開業準備(改修のことや事務手続き等)に追われて、、今思えば、勢いって本当にすごいなと思います(笑)

お尻(開業日)が決まっていたので、一個一個タスクをこなしていった、という感じでした。

当時は大変でしたが、夢の実現に向けて一つ一つ形にしていくプロセスは、とても楽しい時間でもありましたね。


かわむー
かわむー

通常勤務に夜勤もこなしながら、さらには開業準備を進められていたとは、、驚きです!

病院を退職され今度は経営者としての日々が始まることになったかと思いますが、開業後はいかがでしたか?


平見さん
平見さん

知名度ゼロからのスタートだったので、まずは存在を知ってもらうことに苦労しました。

手作りのチラシをもって地域の人やケアマネさんに挨拶へ回ったり、内覧会を開いたり、病院にも挨拶に行ったり、とにかく色々と動きました。

それでも、はじめのうちは利用者さんの数が思うように伸びず、半年ぐらいは低空飛行といった感じでした。このまま沈没するんじゃないかって思うくらい不安な時もありました。それでも、もうなんとしてもやるしかなかったですよね。まさに、背水の陣でした。

当時、介護施設ブームがあって様々なところで施設が立ち上がっていたのですが、1年経たないうちに潰れていくところも結構ありました。うちも、とりあえず3年と思いながら走り続けてきましたが、気付いたら9年目になっていました。

ここまでやってこれたのは、支えてくれたスタッフや応援してくれた皆さんのおかげだと思っています。

特にスタッフには、わざわざこんな田舎に来てくれて、ここまでよくついて来てくれて、ありがたいとしか言えないです。本当に、感謝しています。


かわむー
かわむー

人を雇用するという責任など改めて感じられたのかと思いますが、スタッフの方々への感謝の言葉から経営者・平見さんの愛情が感じられ、そんなところも含めて改めて素敵な施設だなと感じました。

また、利用者さんにとっても、看護師さんが代表を務められるデイサービスということでとても安心感があると思いますし、ケアマネさんも退院してすぐの方でも紹介しやすいだろうなと感じました。

人からも建物からも、温もりや安心感を感じることがでるYEAH YEAH YEAHさんの、今後のさらなるご活躍を楽しみにしています!


愛に包まれたデイサービス

かわむー<br>
かわむー

多くの苦悩を乗り越えてこられた平見さんですが、どういった時にやりがいを感じますか?

嬉しかったエピソードなどもあれば、教えてください。


平見さん
平見さん

開業当初、どうやったら地域の人たちに良さを知ってもらえるかと、スタッフ達と一緒にたくさん考えました。その結果、半年後には少しずつ利用者さんが増え始め、人が人を呼んび、今ではたくさんの方が訪れてくれる場所になりました。

私たちがやろうとしていることは間違いじゃなかったと確信した時、なんとも言えないくらい嬉しかったのを覚えています。

また、ご家族さんからの「助かっています」というお言葉や、施設に来られる方が「ここの若い人たちが頑張っているのを観にくると自分も頑張れる」というようなお言葉をいただくことも、日々の原動力になっていますね。

うちでは利用から3年経ったらアルバムを作ってお渡ししているのですが、ご家族の方もこの写真を見て「こんなことしてたんだ〜」と喜ばれることが多いです。

あと、以前、利用者さんが亡くなられた後に、ご家族さんから「こういうところに最後にこれて良かったです」と言ってもらったことがありました。あの時も本当に嬉しかったですね。


かわむー<br>
かわむー

その情景は、思い浮かべただけでも胸が熱くなります、、!

多くの方に愛されているデイサービスYEAH YEAH YEAH。利用者さんも、楽しく通われている証拠ですね。


平見さん
平見さん

うちではよく外出をするのですが、利用者さんはその楽しみもあるみたいです。

外出は、梨狩りやお花見、近所の飲食店での外食や、少し足を伸ばして山口県の錦帯橋などへ行きます。家族も高齢者を連れて外出するのは結構大変なので、頻繁に出かけられる方は多くはないんですよね。

利用者さんは、外出した時にとってもイキイキとした顔をするので、それを見た時は本当に嬉しいです。最近はコロナ禍により制限されているので、落ち着いたらまた行きたいですね。

その他、フレンチのシェフをよんでデイサービスで食事会を開催したこともありました。皆さん一張羅できてもらって、とてもいい笑顔を見せてくれました。


あと、利用者さんからの声で一番嬉しいのは、「あそこなら何日おってもいいわ」「ここがあるけぇ、私は助かっとる」と言ってもらえることです。

当初、デイサービスには来たくないと言っていた方も、ここは入り口から雰囲気が違うようで、抵抗なく入ってきてくれるんです。たまにここをお寺だと思っている人もいて、「今日お寺行ってきたけ~」って喜んで帰って行くんです。まぁ、それでもいいかなって、温かい気持ちになっています(笑)


平見さんの描く未来

かわむー<br>
かわむー

平見さんがデイサービスを経営される中で大切にされているモットーや、今後チャレンジしたいことがあれば教えてください。


平見さん
平見さん

私は、高齢者の方が生きがいを持つためには「自分にはまだできることがある」と感じられる体験を積み重ねることが大切だと考えています。

そのためには、身体的な衰えが理由で諦めるのではなく、高齢者の方が持っておられる知識を生かし、若者や子ども達にそれらを伝える営みがあると良いなと思います。

そういったことのできる交流の場としてもこの古民家を活用し、古き良き日本の伝統や知恵を、次の世代に伝えていけるようにするのが今後の目標です。


かわむー<br>
かわむー

おっしゃる通り、私も、イキイキとした充実した人生を送るには使命感というものは非常に大事になると考えます。

世代を超えた交流を通して、子ども達に大切なものを受け継ぎ、そして地域の高齢者に生きがいを提供する。この積み重ねが、廿日市の地域を、広島の街を、日本の社会を元気にしていくのだと改めて実感しました。

これからも、デイサービス YEAH YEAH YEAHが、広島・廿日市から全国へ向けてご活躍されていることを心より楽しみにしております!

平見さん、本日はありがとうございました。


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以上、本日は広島県廿日市市にある古民家デイサービス「セカンドハウス YEAH YEAH YEAH」の代表で看護師の平見怜子さんを紹介させていただきました。

一人でも多くの方に、平見さんの魅力と素敵な想いがお届けできれば幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


今後ともリハノワをよろしくお願いいたします!


かわむーでした。




※この取材は、本人の同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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