【リハビリ当事者の声】19年にわたる精神病を乗り越え、再び筆を握った画家。 | 佐々木高信さん <後編>

リハビリ当事者の声

みなさんこんにちは、リハノワ.comのかわむーです!

本日は、精神病による19年のブランクを経て、再び画家として活動されている「佐々木 高信さん」を取材してきたので、みなさんにご紹介したいと思います!

かわむー
かわむー

本編(後編)では、 “画家・佐々木 高信さん” について紹介しています。
前編では、佐々木さんの 病気と治療・リハビリ について紹介しています。
ぜひ合わせてチェック・ご覧ください!

絵との出会い

かわむー
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たくさんの素敵な世界観を描写されている佐々木さんですが、“絵” はいつ頃から書き始められたのですか?

幼い頃から好きでよく書いていましたね。
中学時代から本格的に油絵を学びました。

高校卒業後は1浪して東京藝術大学に入り、同大学院にも進んで絵を描きました。

かわむー
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中学時代からすでに本格的に学び始めていたとは驚きです!
大学も、名門・東京藝術大学をご卒業されていたのですね。様々な芸術的能力が高い学生さんが多く、とても刺激が多そうな印象です。


普段、佐々木さんの作品はどこで生まれているのですか?


今は自宅にある8畳のアトリエで作品を作っています。
モノだらけですので、とてもそんな見せられるところではないですが(笑)

現在は、週に2〜3作品のペースで絵を描いています。

東京藝大時代


大学時代には、このような絵を描いていました。

かわむー
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今とはまた少し違ったタッチで素敵ですね!

大学卒業後は大学院にも進まれたそうですが、院生時代はどのようにして過ごされたのですか?


大学に引き続き、大学院でも絵を描いていました。

大学院の学位審査は作品でしたね。あと、論文もありました。


病気と絵

かわむー
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大学院を卒業後は、東京で予備校の講師として働かれていた佐々木さん。
しかしこの頃から、人間関係などのストレスから精神を病むようになり、1年ほどで地元広島へ帰郷されます。

その頃、絵とはどのように向き合われていたのでしょうか?


広島に帰ってからもはじめの頃は筆を握っていました。

病気を発症する直前の頃の作品がこちらです。

かわむー
かわむー

大学時代と比べ、作品から色がなくなっていますね。私は個人的にとても好きですが。


この作品を書いていた後に、闘病生活へ入られたそうです。
(闘病生活の時の “絵に対する想い” などは当記事の前編をご覧ください。)



19年の闘病生活を経て

かわむー
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闘病生活が開けてからは、どのような絵を描かれたのですか?



画家としての活動を再開する3年前 (2008年) には、このような絵を描いていました。


その後、2011年に開催した「佐々木高信 1987年〜2011年展『明→暗→?』」という展示会を機に、画家としての活動を再開しました。


その頃は油彩で自画像を描いたり、そのほかにも色々描いたりしていました。


2017年から再び、抽象表現の作品を描くようになります。


かわむー
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ここでは紹介しきれない程たくさんの作品を生み出されている佐々木さん。

作品からは、その裏にある佐々木さんのストーリーが感じられます。



「不完全な器官」

かわむー
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今回取材を行った三原市のカフェ・ロンドでは、「不完全な器官」というテーマで佐々木高信展が開催されていました。

“不完全な器官” というのはかなり面白いネーミングですね。


「器官」は、はじめ蒸気機関車の “機関” にするか臓器の “器官” にするか悩んだんですけど、悩んだ結果臓器の器官を選びました。「不完全な」というところにあまり深い意味はないですね。詩的に感じる言葉を選んで組み合わせました。


絵は衝動的・直感的に描く人もいますが、論理的に描く人もいろいろです。時代の変遷によっても変わります。

この絵は即興に見えるかもしれませんが、実はいっぱい下書きをして、そこから書き写したものなんです。絵の具は、後ろはアクリルで、手前は油で描いています。



そのうち、「絵の具を垂らしてみよう」と変化していきました。


かわむー
かわむー

「不完全な器官」の作品たちがどんどん進化していっているのがとても面白いなと感じました。

佐々木さんは今、どんな想いで絵を描かれているのですか?


本来は、作風は一定しないといけないんでしょうけど、僕はそうはならないです。まだ発展途上です。

病気の時は、筆を持つことさえも辛い時期がありましたが、今はライフワークとして楽しんで描いています。

社会復帰を支援してくれたのは

佐々木さんは、自身の病気(精神病)について、


いろんな人と関わることで、次第に治っていった 』

ただ1人でいることでは治らない、元には戻っていかない

人がケアして初めて治るもの


と、 “人との関わりや繋がりについての重要性” についてお話しされていました。


佐々木さんにとって「絵を描く」ということは、“自分らしさ” を取り戻し、周りの人との “繋がりを増やしてくれるもの” になった。そしてそれはさらに “社会復帰に向けたリハビリ” ともなり、今ではそれが “ライフワーク” となっている、と感じました。


画家・佐々木高信さんが絵を描き続ける姿、そしてその生まれた作品たちは、観る人に勇気や希望を与え大きなパワーとなっています。

今後もお体に無理をせず、佐々木さんらしい世界観を描き続けていってほしいと思います。


佐々木さん、本日はありがとうございました!






以上、本日は、統合失調症を乗り越え再び画家として活動されている “画家・佐々木 高信さん” について紹介させていただきました。

前編では、 病気と治療・リハビリ について紹介しています! ぜひこちらも合わせてご覧ください。


一人でも多くの方の励みや元気に繋がると幸いです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともリハノワ.comをよろしくお願いいたします!

かわむーでした。




▶︎ 佐々木さんが出展される展覧会情報
現代アーチストセンター展  テーマ『2020ヒロシマ』
 日時:2020年1月21日(火) 〜 26日(日)  
    9:30〜17:30(最終日 〜14:00)
 場所:東京都美術館(〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36)





※この取材は、本人の同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

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