みなさんこんにちは、リハノワ.comのかわむーです!
本日は、山口県宇部市にある「大坪義肢製作所」さんを紹介したいと思います。
実際に会社見学をさせてもらったので、記事の最後に見学レポートも書かせてもらっています。雰囲気が少しでも伝えられるよう、写真も多く掲載しておりますので、ぜひ最後までお付き合いいただけると幸いです。
会社概要
■ 会社名:
株式会社大坪義肢製作所
■ 創立:
昭和32年5月
■ 代表取締役:
大坪 誠さん
■ 理念:
「技術に想いを通わせる」
患者様に真摯に向き合い、寄り添いながら信頼と共に製作をします
■ 営業エリア:
山口県全域、広島県西部(呉市まで)
■ 営業日:
月曜日〜金曜日(第2・4土, 日, 祝 休み)
■ 取扱製品:
・上肢装具:
ダイアルロック肘継手付き肘装具、長対立装具、肘装具、ダイナミックスプリント、自社製CMサポーター
・下肢装具:
坐骨支持長下肢装具、PTB短下肢装具、踵骨免荷用短下肢装具、タマラック足継手付き短下肢装具、足底・インソール、アキレス腱断裂用短下肢装具、長下肢装具
・義手:
装飾用指義手、筋電電動義手
・義足:
Rheo Knee、スポーツ義足、義足ソケットの装飾
・体幹装具:
ジュエット型、モールド式サンドイッチ構造、モールド式、軟性コルセット
・靴型装具:
半長靴、特殊靴
■ 製作実績(2019年度)
装具:7000件
義肢:200件
■ 所在地:
〒755-0037 山口県宇部市西梶返2-21-51
■ 連絡先:
TEL:0836-21-5397
FAX:0836-21-1110
■ 駐車場:5台
■ Webからのお問い合わせ
→こちらから
スタッフ紹介
■ スタッフ
総社員数:31名
義肢装具士:15名
大坪義肢さんでは、①義肢科 ②装具科 ③ダーメン科 ④足底板科 の4つの専門分野に分かれ、製品製作を進められています
義肢装具士さんの配置は、義肢科に3名、装具科に10名、ダーメン科に4名、足底板科に5名となっており、スタッフによっては2つの科を兼務しているそうです。
みなさんとても真剣に作業されています。
1週間(月〜金)のうち、営業する日(製品の受け渡しや採型採寸など)と製作する日をそれぞれ分けてお仕事されてされているそうです。
8:00に業務を開始し、途中、作業の集中力が保たれるようにお昼休憩とは別で10時と15時に10分ずつ小休憩が設けてあります。
実際にスタッフとして働かれている「義肢装具士 大坪剛さん」を取材させていただきました。
足のスペシャリストを目指し活躍中の大坪さんは、爽やかな笑顔の裏にある熱い想いがとっても素敵な義肢装具士さんです!大坪さんの記事はこちら。
装具製作の流れ
■義肢装具とは?
義肢:
切断により四肢の一部を欠損した場合に、元の手足の形状または機能を復元するために装着、使用する人工の手足のこと。
手・腕をカバーする「義手」と、足をカバーする「義足」に大別されます。
装具:
四肢体幹の機能障害の軽減、保護を目的として使用する補助器具で、部位により様々なものがあります。
骨盤から頚椎をカバーする「体幹装具」、肩から手先をカバーする「上肢装具」、骨盤から足先端部をカバーする「下肢装具」に分類され、障害の程度や疾病の状況によりさまざまなバリエーションがあります。
■ 義肢装具製作の流れ
製作の流れとしては、大きく2つに分かれます。
一つは、「障害者総合支援法」による場合と、もう一つは「病院で療養費払い」による場合です。
① 障害者総合支援法による場合の手順
・申請(市町村)
・処方判定(更生相談所)
・採型・製作
・仮合わせ(更生相談所)
・完成(更生相談所)
※市町村への装具製作・修理の申請と判定が必要
② 病院で療養費払いする場合の手順
・病院受診
・医師からの処方
・採型・製作
・仮合わせ
・完成
※立て替え払い(療養費払い)が必要
詳しくはお近くの役所または病院でご相談ください。
見学レポート
実際に大坪義肢さんにお邪魔し、「作業場の見学」をさせていただいたり「義足の体験」をさせていただいたので、その様子を簡単にご報告します!
(見学日:2020年12月14日)
まず会社に到着し一番に受けた印象は「綺麗!!」ということ。大坪義肢さん、外観がとってもオシャレです。
正面玄関からお邪魔し、右手には「修正室」という石膏を扱うお部屋が。こちらでは、足底板や短下肢装具の作業が行われていました。
真剣な表情で作業されているので、こちらにもその緊張感が伝わってきました。一度話すと、皆さんとても喜作で笑顔が素敵な方々ばかりでした。説明も丁寧で分かりやすかったです!
お次は2階の「採型室」と「試歩行室」へ。採型の様子を擬似体験させてもらったり、実際に体験用義足を装着し歩かせてもらったりしました。
車椅子対応の広いトイレやエレベーターもありました。
お次はお隣の建物へ移動し「機械場」を見学。プラスチックをオーブンで200度まで熱し形を作っていきます。プラスチックもたくさん種類があります。
実際に短下肢装具を作る様子を見学させていただきましたが、「これぞまさに、職人技」!匠の技に感動しました。 時間との勝負だそうです。
最後は「仕上げ」を行うお部屋へ。ここでは、最終段階として装具に部品をつけるなどの細かい作業をされていました。
年期の入ったミシンから、歴史の長さを感じました。
会社の理念通り、スタッフの皆さんが技術に想いを通わせながら、丁寧に仕上げていく姿に感動しました。一つ一つの手作業に魂を感じます。
大坪剛さんをはじめ、取材・見学に丁寧にご対応いただいたスタッフの皆さま誠にありがとうございました!
大坪義肢さんの今後のさらなるご発展をお祈りいたします。
以上、本日は山口県宇部市にある「大坪義肢製作所」を紹介させていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともリハノワ.comをよろしくお願いいたします!
かわむーでした。
※この取材は、会社の同意を得て行なっています。本投稿に使用されている写真の転載は固くお断りいたしますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
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